自動車(試作)
重電
プラント製造
【もらい錆とは? ステンレスを錆びさせる原因と防止方法】
錆びにくいはずのステンレスが錆びる原因の多くはもらい錆によるものです。
もらい錆とはステンレスに接触している金属が錆びることで、ステンレスも錆びてしまう現象です。
HP:https://harada-tekkou.co.jp/
YouTube:https://www.youtube.com/@hara-tetu
Facebook:https://fb.com/haradatekkou.hiroshima
Instagram:https://www.instagram.com/haradatekkou_hiroshima/
『ステンレスとは』
鉄(Fe)とクロム(Cr)を主成分とした合金です。
クロムは酸素と非常に結合しやすい性質があり、鉄より先にクロムが酸化する事で酸化クロムと言う「不動態被膜」を作り出します。
この不動態被膜に覆われているので、通常の炭素鋼より耐食性が高く、錆びにくい性質が特徴です。
ステンレス鋼は主要金属組織をもとにし、下記の5種類で分別されます。
[オーステナイト系ステンレス鋼]
[フェライト系ステンレス鋼]
[マルテンサイト系ステンレス鋼]
[オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼]
[析出硬化系ステンレス鋼]
『ステンレスの錆びる原因』
ステンレスは錆びにくい特徴を持っていますが、錆びないわけではありません!
ステンレスが錆びる原因となるのは大きく4つあります。
①もらい錆
ステンレスに他種金属が接触した状態で錆びる事により、不動態被膜が破壊されステンレスも錆びてしまう現象です。
他種金属によって傷つけられたステンレスは傷の部分から徐々に錆びてくる場合もあります。
②塩分・酸性
ステンレスを錆から守っている不動態被膜は塩分と酸に弱いです。
沿岸部などの地域で使用されている、酸性の薬品と接触している場合などではステンレスは錆びてしまいます。
③汚れ・水分
汚れや水などが付着している部分は不動態被膜が破壊されるため錆びてしまいます。
④溶接・曲げ加工
溶接や曲げなどの部分には加工の際に生じた、残留応力が残っている場合があります。
残留応力を残したままの状態が続くと結晶構造に劣化が生じ、そこから錆びが発生します。
【なぜ?鉄が錆びるメカニズムと対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/225748/
【金属の錆びやすさ(イオン化傾向)について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/228626/
『ステンレスの錆を防ぐ方法』
錆びにくいステンレスですが錆びが発生する原因は意外と多くあり、状況や環境によっては簡単に錆びてしまう事があります。
そんなステンレスを錆から守る方法はステンレスを塗装する事です。
塗装により塩分・酸性や汚れ・水分からも守ることはもちろん、塗料でステンレスの表面を覆うことでもらい錆や傷を防ぐ事もできます。
またステンレス塗装の素地調整で有効なのが、ブラスト処理という研磨材を高速で衝突させる事で表面を削る加工方法です。
ブラスト処理の「ショットピーニング効果」により残留応力を除去する事ができます。
【ステンレスへの塗装は可能?不可能?その方法について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/197530/
『ステンレスの錆を除去する方法』
1.軽度な錆び
お酢又は重曹を水で溶き、スポンジでこすり洗いを行う事で錆びが落ちます。
メラニンスポンジを使用すると更に効果的です。
最後はしっかりと洗い流し、乾かすようにしましょう。
2.軽~中度の錆び
ステンレス専用の錆除去剤を使用します。
軽~中度の錆びを溶解、軽減する事が可能です。
化学薬品となりますので、使用前に使用要領と処理方法をしっかりと確認しましょう。
3.中度の錆び
ペーパー・不織布の研磨剤でこする事で除去、軽減できます。
広範囲の場合は電動ツールを使用する事で作業効率を向上できます。
あまり深い傷がついてしまうと、錆びの原因となってしまうので注意が必要です。
また研磨する素材はステンレス用で行う必要があります。
4.軽~重度の錆び
軽~重度の錆びまでブラスト加工なら除去する事が可能です。
ブラスト加工は研磨材を高速で衝突させ表面を削る加工法で、研磨材の材質も豊富にあるのでステンレスに対しても有効です。
表面に凹凸を形成する事で、塗装の密着性を向上させる効果もあります。
【ブラストの仕組み ~エアーブラスト装置について~】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/199332/
【素地調整 ISO規格とSSPC規格一覧表】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/217155/
『まとめ』
ステンレスはクロムが酸素と結びつき酸化クロムという不動態被膜で表面を覆うので、錆びにくい特徴があります。
不動態被膜は錆、塩分、酸性、汚れ、水分などに弱いため放置しておくと破壊されステンレスは錆びてしまいます。
これらの問題は塗装する事で防ぐことが可能となります。
塗装したステンレスはより厳しい環境下でも長期間錆びる事はありません。
原田鉄工では沿岸・臨海地域のプラント設備、海上・海中の建造物、船舶などで使用されるステンレス製品の塗装を多く手掛けてきました。
容易にメンテナンスができず、安全性が必要となるこのような設備は長期間錆びから守る耐食性、耐候性が求められます。
社内に素地調整専用の大型ブラスト設備、屋内塗装工場を設備しておりますので大型製品でも一括施工可能です。
ステンレスの錆、塗装にお困りでしたらお気軽にご相談ください。
【ブラスト処理、塗装まで一括施工が可能】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/219088/
◎ステンレス(ステンレス鋼 英語:Stainless steel)
Stainlessは『錆びない』『錆びにくい』という意味です。
鉄にクロムを含ませる事で、腐食に耐性を持っています。(あくまで耐性なので錆る事はある)
ステンレスにも様々な種類があり『フェライト系』『オーステナイト系』『マルテンサイト系』の3種が主となる。
◎不動態被膜(不働態被膜 英語:Passive film)
金属表面に出来た酸化被膜の事です。
金属の表面がこの被膜に覆われている為、内部の金属は腐食から守られます。
大気中の酸素と結合する為、キズがついたりしても再度生成されます。
全ての金属に不動態被膜が生成されるわけではなく、アルミニウム・クロム・チタン・亜鉛などやこれらを含む合金に限ります。
◎残留応力(英語:Residual stress)
物体に作用する外力や拘束が内にも関わらず物体内に生じている応力の事。
薄い金属板を折り曲げ、元の形に戻らず変形したままの場合は元の形の戻ろうとする応力が残った状態となります。
残留応力の除去方法は熱処理かブラストによるピーニングが一般的です。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【1種ケレンと2種ケレン 剥離の違い】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/186195/
-------------------------------------------------------------------------------------------------
ブラスト・塗装の事ならお任せください。
ご相談、御見積りはこちらから
https://harada-tekkou.co.jp/pages/38/
原田鉄工株式会社 広島
TEL:082-232-2445
FAX:082-293-0286
担当:垰(タオ)
携帯:090-3742-9768
メール:bousei@harada-tekkou.co.jp
会社名 |
原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 広島県 広島市西区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
主要取引先 |
|
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて