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【仕様書に書いてある「素地調整」や「下地処理」ってなに?】
塗装工事の仕様書には「素地調整」とか「下地処理」って項目があるかと思います。
あまり聞きなれない用語かも知れませんが、塗装において非常に重要とされる作業工程となります。
素地調整と下地処理について紹介します。
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~~~目次~~~
・素地調整と下地処理について
・素地調整と下地処理の作業方法について
・素地調整と下地処理の重要性
・素地調整と下地処理の規格
・まとめ
『素地調整と下地処理について』
「素地調整」と「下地処理」(下地調整)はどちらも似たような意味合いで使われる事が多いですが、正確には異なる作業となります。
素地調整は塗装などの手が加えられていない状態の「素地」を塗装に適した表面へ変化させる作業です。
下地処理は既に塗装などが行われた「下地」を塗装に適した表面へ変化させる作業です。
どちらも塗装対象物の「表面を塗装に適した状態へ変化させる作業」ではありますが、作業を行う前の状態が違うんです。
また素地調整は表面の研磨・脱脂が基本となりますが、下地処理はプライマー塗装やパテといった劣化した表面を補修する作業も含まれています。
上記の様に説明しましたが実際には「素地調整」も「下地処理」どちらも区別されずに仕様書に記載されている事がほとんどです!
あまり考えすぎずどちらも「塗装に適した表面へ変化させる」意味合いで捉えておいた方が良いのかもしれません。
『素地調整と下地処理の作業方法について』
表面を塗装に適した状態に変化させる方法ですが、「表面の状態」や「必要な耐久性」を考慮しながらいくつかの方法を組み合わせて作業を行います。
〈脱脂作業〉
表面に付着している油分や汚れは塗料を弾いてしまいます。
有機溶剤や洗剤を使用し、ふき取る事で除去する必要があります。
洗浄後はしっかりと乾燥させましょう。
〈ケレン作業〉
表面に付着している酸化被膜や錆、劣化した塗装などは塗料の付着を妨げ早期剥離の原因となります。
サンドペーパーやディスクサンダーと言った電動工具、ブラスト加工などで表面に付着している異物を除去しましょう。
ケレン作業は使用する「工具」と「清浄度」によって4つのグレードに分類されます。
表面の状態や必要な耐久性を考慮し、グレードを選定する必要があります。
【塗装でよく聞くケレンとは?目的や種類】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/196279/
「ブラスト処理」の種類と特徴
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/196425/
〈パテ、プライマー塗付〉
塗装対象物の材質や表面の状態によってはパテ付けが必要だったり、専用のプライマーを塗る必要があります。
パテは劣化している箇所を補修したり、凹んでいる箇所を均一にするなどで仕上がりを美しくします。
特殊な金属や木材、コンクリートなどはそのまま塗装しても塗料が密着しない、吸い込んでしまう、滲んでしまうなどの不具合を防ぐ効果がある専用プライマーが販売されています。
『素地調整と下地処理の重要性』
表面を塗装に適した状態へ変える素地調整と下地処理は塗装工程の中で「もっとも重要」とされています。
これらの処理を行っていない場合ゴミや汚れが表面に浮き見た目も悪く、塗料が密着出来ていないのですぐに剥がれてしまう「不良品」となるからです。
素地調整と下地処理を行わないと「塗装ができない」が塗装業者の共通認識かと思います。
逆に素地調整と下地処理を的確に行えば、見た目の仕上がりも向上するほか塗装の耐久性も大きく向上させる事が出来るのです。
塗装の耐久性はどの規格でケレン作業を行うかが寄与率が大きいです。
その寄与率は「塗料の性能」「塗装技術」「塗装の回数」を遥かに上回るほど、大きなウェイトを占めています。
【金属塗装が剥がれる原因】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185104
したがって素地調整と下地処理は塗装工程で最も重要視されています。
『素地調整と下地処理の規格』
素地調整と下地処理の規格は共通となります。
ISO=International Standarad ISO8501-1 (国際標準化機構)
SSPC=Steel Structures Painting Council (米国構造物塗装協会)
「ISO」と「SSPC」の2種類が一般的に良く用いられる規格となっております。
また日本ではケレンと呼称される事も多く、1種ケレン~4種ケレンと清浄度によって区分けされています。
しかしながらケレンは「ISO」や「SSPC」ほど明確に規格されている訳ではないので、発注者と施工者で見解の相違が発生する事が多いので注意が必要です。
【素地調整 規格表】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/175671/
【1種ケレンってなに?ケレンの方法と種類について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/202074/
『まとめ』
塗装工程でもっとも重要となる「素地調整」と「下地処理」
どちらも塗装対象物の表面を塗装に適した状態へ変える作業工程。
「脱脂」「ケレン作業」「パテ、プライマー塗付」といった作業を行い、塗装の仕上がりと耐久性を向上させます。
その中でもケレン作業は特に重要とされ、現在の表面の状態(劣化具合)と耐久年数を考慮してどの規格で行うかを選定する必要があります。
原田鉄工では素地調整と下地処理において最も優れた処理方法である「ブラスト加工」を得意としております。
大型のブラスト設備と塗装設備を完備しておりますので、多ロット・大型品等にも対応可能です。
長年船舶や橋梁と言った金属にとって厳しい環境でも長い耐久年数を期待できる「重防食塗装」を研究し、多くの製品の塗装を手掛けてきました。
ブラストと塗装についての事ならお気軽にお問い合わせください。
【工場見学】 原田鉄工 ブラスト・塗装 防錆部
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/177785
◎ケレン
ケレンは元々英語のクリーン(Clean)から来ているようで、塗装前の下地を綺麗にするという意味になります。
1種ケレン~4種ケレンまで工法と除錆率により分類される。
塗装物に対して塗料の密着性を向上させるために表面に凸凹のキズをつけたり、中古品なら古い塗料や錆を剥がすなど行います。
◎ブラスト(ショットブラスト/グリッドブラスト/サンドブラスト/1種ケレン 英語:Blast)
高圧で圧縮した空気を研削材と呼ばれる粒と一緒に噴射し、製品に衝突させることで表面のゴミ、汚れ、塗装などを除去します。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【グリットブラストとサンドブラストの違い】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/175611/
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原田鉄工株式会社 広島
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資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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