自動車電装品
今回は不具合事例シリーズ第一弾として、『脱亜鉛現象によるカーボンブラシのホルダー内固着』についてご紹介致します。
一般的にカーボンブラシはホルダーといわれる箱の内に収められており、スプリングで押し出され整流子と接触し、通電する仕組みになっています。
カーボンブラシがホルダー内でスムーズに動くことができなくなると、通電不良が発生し、モータ不作動になる事があります。
スムーズに動かなくなる原因は多々ありますが、今回は梅雨の時期によく問い合わせをいただく「脱亜鉛現象」についてご説明致します。(梅雨の時期は過ぎてしまいましたが・・・苦笑)
ホルダーは金属(真鍮など)や樹脂(熱可塑性・熱硬化性共に)が使われておりますが、真鍮のホルダーの場合に発生する現象です。
これは真鍮に含まれている銅、亜鉛及び水分が接触して一種の電池が構成され、亜鉛の選択的腐食(脱亜鉛腐食)が発生します。
その腐食されて亜鉛がホルダーとカーボンブラシの間に蓄積されます。通常この反応は非常に遅く固着(カーボンブラシがホルダーに張り付く事)まで至らないのですが、カーボンブラシに二硫化物が添加されている場合反応が促進されて固着が起こりやすくなります。
梅雨明けしましたが、この現象は特に気温が高く湿気の多い場合に起こりやすい傾向があります。ブラシの動きが悪くなってしまったときは、この現象が原因かもしれませんね。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日『脱亜鉛現象によるカーボンブラシのホルダー内固着』についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
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会社名 |
株式会社 富士カーボン製造所 (ふじかーぼんせいぞうしょ) |
エミダス会員番号 | 95640 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 安城市 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
資本金 | 7,680 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 192人 | 担当者 | 浅井俊行 |
産業分類 | 産業用機械 / 家電 / 電子部品 |
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