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「鉄鋳物への亜鉛めっきは酸性浴が最適」のコラムの中で触れましたが、
亜鉛めっき・亜鉛ニッケルめっきは「酸性浴」と「アルカリ浴」の二種類に分類されます。
日本ではアルカリ浴を採用しているケースが非常に多く、酸性浴の処理ができるめっき業者は数える程度です。一方、アメリカでは、ほとんどが酸性浴を採用しています。その理由は、酸性浴とアルカリ浴のそれぞれの利点にあります。
酸性浴の利点は、めっきスピードが速い。
アルカリ浴の利点は、均一にめっき被膜が形成される。
製造業において、効率やスピードが重視されるアメリカでは、酸性浴が好まれ、長年この酸性浴の開発と改良がおこなわれてきました。
日本では、品質が重視される傾向にあったため、均一にめっき被膜が形成されるアルカリ浴が採用されてきました。
また、2006年に改訂されたRoHS指令も、日本とアメリカの歩みに影響を与えました。
2006年、RoHS指令が改訂されたことにより、それまで使われていた亜鉛めっきの後処理薬品である「六価クロメート」が、使用禁止となりました。これにより、輸出向けの自動車の部品で、後処理に六価クロメートを使うことができなくなり、これと同等の耐食性を維持できる他の後処理が必要になりました。
日本では、三価クロメートの開発に成功し、六価クロメートと同等の耐食性を確保できましたが、アメリカでは三価クロメートの耐食性を向上させることができず、その代わりに他の手段で表面処理の耐食性を確保する開発が進みました。
「他の手段」とはなにか?
それは、「亜鉛ニッケルめっき」と「トップコート」です。
もともと酸性浴の亜鉛めっきの流れを進むアメリカは、亜鉛めっきよりも耐食性が向上する「酸性浴の亜鉛ニッケルめっき」の開発に力を入れました。さらに、最表面に撥水性のある「トップコート」を処理することで耐食性をさらに向上させることに成功しました。
現在では、アメリカの主要自動車メーカーの仕様は、「亜鉛ニッケルめっき+三価クロメート+トップコート」が主流となっています。
日本では、三価クロメートで十分な耐食性を確保できるため、「亜鉛めっき+三価クロメート」が最も多く採用されています。
しかしながら、自動車の足回りなど、過酷な条件下で使われる部品については、日本でも亜鉛ニッケルめっきの採用例が増えてきました。
新和メッキでは、亜鉛ニッケルめっきを導入しております。さらに、アメリカの薬品メーカーPAVCO社のトップコートも採用しています。
耐食性が非常に高い亜鉛ニッケルめっきとトップコートの組み合わせにより、一般的な亜鉛めっきよりも約20倍も錆びにくい表面処理となっています。
試作など、1点からでも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
会社名 |
新和メッキ工業 株式会社 (しんわめっきこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 94965 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 新潟県 上越市 |
電話番号 | 025-524-5426 | FAX番号 | 025-524-5498 |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 24,000 万円 |
社員数 | 20人 | 担当者 | 瀧見 直晃 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 電子部品 | ||
主要取引先 |
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