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「鉄を錆から守るためのめっき」といえば、亜鉛めっきが一般的です。
「水平リーベ僕の船、七曲シップスクラークか」でおなじみの元素周期律表。
なぜ亜鉛めっきが鉄を錆から守るのか、というポイントは、この元素周期律表にあります。
「貸そうかな、まだあるあてにするな、ひどすぎる借金」
これは、亜鉛めっきを理解するうえでカギとなる語呂合わせです。
これが表しているものは、金属のイオン化傾向の序列。
K(カリウム) >Ca(カルシウム) >Na(ナトリウム) >Mg(マグネシウム) >Al(アルミニウム) >Zn(亜鉛) >Fe(鉄) >Ni(ニッケル) >Sn(錫) >Pb(鉛) >Cu(銅) >Hg(水銀) >Ag(銀) >Pt(白金) >Au(金)
金属のイオン化傾向が大きいものほど、イオン化しやすい。
イオン化しやすいとは、金属から、金属イオンになりやすいということです。
金属から金属イオンになることを化学式で表すと、M→M2++2e– となります。
鉄だったら、きれいな金属面(Fe)だったものが、赤錆び(Fe2+)になる、ということです。
イオン化するということは、酸化するということ、すなわち錆びるということです。
先ほどのイオン化傾向の序列の中で、
上位にあるK・Ca・Naは空気中では金属として存在できません。
Mg・Alは空気中ではすでに錆びている状態で存在します。
その次に錆びやすいのが亜鉛、その次が鉄、そしてその次がニッケルです。
この、亜鉛と鉄とニッケルのイオン化傾向の順序が、ポイントです。
ではなぜ、鉄の上に亜鉛めっきをすると、鉄の錆を防げるのか?
鉄の上にニッケルめっきをするのでは、鉄の錆を防げないのか?
Zn(亜鉛) >Fe(鉄) >Ni(ニッケル) というイオン化傾向をみると、
亜鉛の方が鉄よりも錆びやすい。
鉄の方が、ニッケルよりも錆びやすい。
つまり、亜鉛は、自らが先に錆びることで、素材である鉄を錆から守るのです(犠牲防食)。
ニッケルは、鉄よりも錆びにくいため、素材である鉄から先に錆びていきます。
これが、亜鉛めっきが鉄を錆から守るめっきとして機能する理由です。
めっきの技術は日々進化しており、今では亜鉛めっきよりもさらに防錆性が高い「亜鉛ニッケル合金めっき」が採用されるケースも増えています。
「亜鉛ニッケル合金めっき」については、また別の機会にご説明いたします。
会社名 |
新和メッキ工業 株式会社 (しんわめっきこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 94965 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 新潟県 上越市 |
電話番号 | 025-524-5426 | FAX番号 | 025-524-5498 |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 24,000 万円 |
社員数 | 20人 | 担当者 | 瀧見 直晃 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 電子部品 | ||
主要取引先 |
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