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本写真は、SCM415材を使用して製作された高精度機械部品の完成状態を撮影したものであり、浸炭焼き入れ処理および内外径研磨、両センター研磨によって仕上げられた量産対応の高精度部品である。外観からも分かる通り、切削加工後の面品位は非常に良好で、研磨加工による均一な光沢と精度の高さが視覚的にも確認できる。特に、内径部および外径部の研磨面にはムラがなく、精密研磨ならではの直線性と真円度が確保されている点が特徴である。
本製品に使用されているSCM415は、機械構造用合金鋼として広く用いられている材料であり、浸炭焼き入れとの相性が非常に良いことから、耐摩耗性と靭性を高いレベルで両立できる。浸炭焼き入れ処理により、表層部は高硬度化され、内部は靭性を保持した状態となるため、摺動部品や回転部品、位置決め精度が要求される機構部品に最適な材料選定である。本写真の部品も、長期使用に耐える耐久性と安定した精度保持を前提に設計・加工されている。
加工工程としては、まず荒加工および中仕上げ加工を行い、その後に浸炭焼き入れ処理を実施している。浸炭焼き入れ後は、熱処理による歪みや寸法変化が発生するため、それらを見越した加工代を確保したうえで、最終仕上げとして内外径研磨および両センター研磨を行っている。両センター研磨を採用することで、加工基準が安定し、内径と外径の同軸度を高精度に管理することが可能となる。
本製品では、内外径研磨によって最終寸法を決定しており、その結果として同芯度0.005mm以下という非常に厳しい公差を安定して実現している。同芯度0.005mm以下という数値は、一般的な機械加工レベルを大きく上回る高精度領域であり、研磨工程のノウハウ、設備精度、作業者の技量が揃って初めて達成できるものである。写真からも、内径と外径が同一軸上に正確に仕上げられていることが伺える。
また、本製品は「数もの」としての量産対応を前提として加工されている点も大きな特長である。量産品において最も重要視されるのは、単品精度だけでなく、ロット内での寸法ばらつき、すなわち個体差の管理である。本製品では、個体差0.005mm以下という非常に厳しい管理基準を設定し、それを実現している。これは、治具設計、加工条件の最適化、研磨工程での安定した砥石管理、測定工程の徹底など、すべての工程が高いレベルで統合されている証拠である。
内径研磨については、単に寸法を合わせるだけでなく、真円度、円筒度、表面粗さにも配慮した加工が行われている。内径部は相手部品との嵌合や摺動に直接関わるため、わずかな形状誤差や面粗度の差が製品性能に大きな影響を与える。本写真の部品では、内径研磨によって滑らかな面粗度が確保され、安定した嵌合性能と耐摩耗性を実現している。
一方、外径研磨においても、両センター研磨を活用することで、加工基準が一貫しており、内径との位置関係が正確に保たれている。これにより、組み付け時の芯ズレや偏摩耗を防止し、機械全体の性能向上に寄与する。外径部の研磨面は、視覚的にも均一で、研磨焼けやビビリのない安定した仕上がりとなっている。
浸炭焼き入れ後の研磨加工は、材料硬度が高いため加工難易度が高いが、本製品ではその点も十分に考慮された工程設計がなされている。適切な砥石選定、切り込み量、送り速度、冷却条件を最適化することで、焼き入れ層を損なうことなく、高精度な仕上げを実現している。これにより、浸炭焼き入れの効果を最大限に活かした部品性能が確保されている。
本写真の部品は、サイズ感から見ても比較的コンパクトでありながら、複数の加工要素が組み合わさった高付加価値部品であることが分かる。内外径研磨、両センター研磨、浸炭焼き入れという工程を組み合わせ、なおかつ数ものとして個体差0.005mm以下を実現することは、量産加工において決して容易ではない。しかし、その難易度の高い要求に対して、安定した品質で応えている点に本製品の技術的価値がある。
このような加工実績は、自動車部品、産業機械、精密装置など、高い信頼性と耐久性が求められる分野において特に有効である。SCM415材の特性を最大限に引き出し、浸炭焼き入れによる耐摩耗性と、内外径研磨・同芯度0.005mm以下という高精度を両立させた本製品は、長期使用においても安定した性能を発揮する。
写真に写る研磨面の状態やエッジ部の処理からも、単なる量産品ではなく、高精度・高品質を前提とした製品であることが読み取れる。数もの加工でありながら、一点一点を丁寧に管理し、結果としてロット全体で均一な品質を実現している点は、信頼性の高い加工体制が整っている証左と言える。
総じて、本写真の製品は、SCM415を使用した浸炭焼き入れ部品として、内外径研磨、両センター研磨を駆使し、同芯度0.005mm以下、個体差0.005mm以下という厳しい要求を満たした高精度量産部品である。精度、耐久性、量産安定性のすべてを高次元で両立させた加工事例として、技術力の高さを示す一品である。
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| 会社名 |
株式会社 石川研磨 (いしかわけんま) |
エミダス会員番号 | 94781 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 刈谷市 |
| 電話番号 | 0566-62-7751 | FAX番号 | 0566-62-7776 |
| 資本金 | 300 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 45人 | 担当者 | 石川 晃 |
| 産業分類 | 重電関係 / 治工具 / 工作機械 | ||
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