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超音波溶着とは? ~豆知識~
熱可塑性樹脂に高周波(20kHz以上)の超音波振動と加圧力を同時に加え、接合面に発生する強力な摩擦熱で樹脂を瞬時に溶融・結合させる技術です。
接着剤や溶剤を使わず、短時間・省エネ・高気密な接合が可能で、自動車部品から医療機器、食品容器まで幅広い分野で利用されています。
【 原理 】
・ 加圧 : 溶着したい 2 つの樹脂部品を重ね合わせ、ホーン(振動を伝える工具)で加圧します。
・ 振動 : 発振器で生成された高周波電力(一般的に 15kHz~40kHz )を振動子で超音波振動に変換し、ホーンを通じて樹脂に伝えます。
・ 発熱・溶解 : 振動が接合面に伝わる際、分子間の激しい摩擦により局所的に瞬間的な発熱(摩擦熱)が起こります。
・ 接合 : 発生した熱で樹脂が軟化・溶解し、加圧された状態で冷却・固化することで、強固に一体化されます。
【 メリット 】
・ 高速 : 溶着にかかる時間が非常に短く(数秒以内)、生産性が高いです。
・ 接着剤不要 : 接着剤や溶剤を使用しないため、異物混入のリスクが少なく、環境にも優しいです。
・ 高品質・高信頼性 : 安定した品質の接合が可能で、気密性・水密性が必要な用途にも適しています。
・ 低コスト : 消費電力が少なく、接着剤などの消耗品も不要なため、トータルコストを抑えられます。
【 デメリット 】
・ 材料の限定 : 熱可塑性樹脂(熱を加えると軟化するプラスチック)にのみ適用可能です。熱硬化性樹脂や、一部の結晶性樹脂では溶着が難しい場合があります。
・ 形状の制限 : 溶着する部分の設計(エナジーダイレクターと呼ばれる突起を設けるなど)や、装置のホーン形状に工夫が必要です。
技術相談や材料選定にお困りの際は、日進工業株式会社へ是非ご相談ください。
【企業情報】
日進工業株式会社
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4番地39
TEL:0566-42-1111
FAX:0566-42-1117
HP:https://www.enissin.com/
| 会社名 |
日進工業 株式会社 (にっしんこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 92058 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 300人 | 担当者 | 長田 和徳 |
| 産業分類 | 輸送機器 | ||
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