---
樹脂溶着方法とは? ~豆知識~
熱や振動などのエネルギーを利用して熱可塑性樹脂同士を分子レベルで結合させる技術で、接着剤を使わず部品一体化を実現します。
代表的な方法に熱板溶着(熱した板で加熱)、超音波溶着(振動摩擦熱)、振動溶着(擦り合わせ熱)、レーザー溶着(光吸収を利用)などがあり、製品の形状や求められる強度、自動化の要件に応じて使い分けられます。
【 主な樹脂溶着方法 】
■ 超音波溶着:
原理: 15kHz~30kHzの高周波の縦振動を超音波ホーンから材料に伝達し、接合面で発生する摩擦熱によって材料を溶融・接合します。
特徴: 非常に短時間での接合が可能で、異物混入のリスクが少ないため、食品容器や電子部品の包装などに広く利用されています。
■ 熱板溶着(熱溶着):
原理: 熱器具(ホットプレート)などの外部加熱源で材料の接合面を直接加熱して軟化させ、その後圧力を加えて接合します。
特徴: 複雑な形状の大型部品にも適用しやすく、確実な溶着が可能です。
■ 振動溶着(摩擦溶着):
原理: 一方の部品を固定し、もう一方の部品を高速で左右に振動させながら圧力を加えることで、摩擦熱により接合面を溶融・接合します。
特徴: 比較的大きな製品の接合に適しており、自動車部品(インテークマニホールドなど)でよく使われます。
■ 高周波溶着:
原理: 高周波電磁波を利用してプラスチック内部の分子を振動させ、内部から発熱させて溶着します。
特徴: 主に塩化ビニル(PVC)などの極性樹脂に有効で、シートやフィルム製品の加工(テント、医療用バッグなど)に利用されます。
■ レーザー溶着:
原理: レーザー光を透過する材料と吸収する材料を重ね合わせ、界面で熱エネルギーを発生させて溶融・接合します。
特徴: 非接触で溶着できるため、微細な部品や精密な位置決めが必要な場合に適しており、環境負荷も少ない方法です。
これらの方法は、接合する材料の種類(PP、PVC、ABSなど)、製品の形状、生産速度、コストなどの要件に応じて最適なものが選択されます。
技術相談や材料選定にお困りの際は、日進工業株式会社へ是非ご相談ください。
【企業情報】
日進工業株式会社
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4番地39
TEL:0566-42-1111
FAX:0566-42-1117
HP:https://www.enissin.com/
| 会社名 |
日進工業 株式会社 (にっしんこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 92058 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 300人 | 担当者 | 長田 和徳 |
| 産業分類 | 輸送機器 | ||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
