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樹脂の流動性に影響を与える主な要因とは? ~豆知識~
材料(樹脂の種類、粘度、添加剤、水分)、温度(樹脂温度、金型温度)、圧力(射出圧力、型締め力)、成形条件(射出速度、冷却時間)、金型設計(ゲート位置・形状、肉厚変化、キャビティ形状)の5つに大別され、これらが複合的に作用して成形品の品質(ショートショット、バリ、フローマーク、反りなど)を決定します。
【 主な要因 】
1. 材料特性 (樹脂の種類、分子量、添加剤)
・ 分子量 : 一般的に、分子量が小さいほど流動性が良くなります(MFR値が大きい)。分子鎖が長いと絡み合いが多くなり、流れにくくなります。
・ 樹脂の種類 : 結晶性プラスチックと非晶性プラスチックでは流動性が異なります。また、PEやPOMなどの一部の樹脂は、温度変化による流動性の影響が比較的少なく、圧力の影響を受けやすいといった特性差もあります。
・ 添加剤 : 可塑剤や充填剤、安定剤などの添加剤は、その種類と量に応じて流動性を大きく変化させます。例えば、ガラス繊維などのフィラーは流動抵抗を増加させ、流動性を低下させることがあります。
・ 水分 : 吸湿性のある樹脂の場合、水分が残存していると、成形中に劣化して流動性に影響を与えたり、成形不良の原因となったりすることがあります。
2. 成形条件
・ 温度 : 温度が上昇すると、樹脂の粘度が低下し、流動性は向上します。温度は流動性に最も大きな影響を与える要因の一つです。
・ 圧力(射出圧力・保圧) : 射出圧力が高まると、樹脂にかかるせん断力が増加し、流動性が向上します。特にPEやPOMのような樹脂では、射出圧力が流動制御の重要な要素となります。
・ せん断速度 : 多くのポリマー溶融粘度はせん断速度に依存し、せん断速度が増加する(流速が速くなる)につれて粘度が低下し、流動性が向上する「せん断減粘」という挙動を示します。
3. 金型設計
・ 流路の設計 : スプルー、ランナー、ゲートのサイズやレイアウトは、溶融樹脂がキャビティに到達するまでの流動抵抗に直接影響します。流路が細い、または長い場合、流動抵抗は増大します。
・ 製品肉厚 : 肉厚が薄いほど、樹脂は流れにくくなります。
・ 金型温度 : 金型温度が低いと、樹脂が金型内で冷えて固化しやすくなり、流動抵抗が増加します。
・ ベント(ガス抜き) : 金型内の空気が適切に排出されないと、樹脂の流れを妨げることがあります。
これらの要因を理解し、適切に管理・調整することが、安定した樹脂成形において非常に重要となります。
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