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自己潤滑性プラスチックとは? ~豆知識~
外部から潤滑剤を塗布しなくても、低い摩擦係数で滑らかに動くように設計された特殊なプラスチックです。潤滑剤が内部に組み込まれているため、メンテナンスコストの削減や部品の長寿命化に貢献します。
【 自己潤滑性のメカニズム 】
自己潤滑性を実現する方法は、主に2つあります。
・ 固体潤滑剤の配合:PTFE(フッ素樹脂)、グラファイト、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤をベース樹脂に混ぜ込む方法です。摩耗によって表面に潤滑剤が供給され、摩擦を低減します。
・ 特殊な添加剤の配合:シリコーンオイルなどの液状潤滑剤を添加し、使用中に表面ににじみ出させることで、潤滑被膜を形成する方法です。
【 代表的な材料と用途 】
・ ポリアセタール(POM):優れた自己潤滑性を持つ代表的な材料で、低摩擦と耐摩耗性が求められる軸受、歯車、ローラーなどに使われます。吸水率が低く、寸法安定性にも優れています。
・ PEEK(ポリエーテルエーテルケトン):高い摺動性と耐熱性を持つ高性能樹脂で、過酷な環境下での使用に適しています。
・ 摺動グレード材料:用途に合わせて固体潤滑剤が添加されており、潤滑特性を強化しています。
【 長所と短所 】
■ 長所
・ メンテナンスフリー:外部からの給油が不要なため、メンテナンスの手間やコストを削減できます。
・ 製品寿命の向上:摩擦や摩耗が少ないため、部品の耐久性が高まります。
・ 軽量化:金属部品の代替として使用することで、製品全体の軽量化に貢献します。
・ 静音性:金属と比べて摺動時の騒音が小さいという利点があります。
・ クリーンな環境:油汚れや飛散がなく、食品機械やクリーンルームでの使用に適しています。
■ 短所
・ 表面処理の難しさ:自己潤滑性が高いゆえに、接着や塗装が難しい場合があります。
・ 熱や荷重の制限:金属ほどの強度や耐熱性はないため、用途に応じた適切な材料選定が必要です。
・ 初期コスト:高性能な材料ほど、初期の材料費が高くなることがあります。
プラスチックの摺動特性とは? ~豆知識~
https://ja.nc-net.or.jp/company/92058/product/detail/261405/
*用途によって使い分け : 求められる性能に応じて、最適なプラスチックを選択する必要があります。
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【企業情報】
日進工業株式会社
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4番地39
TEL:0566-42-1111
FAX:0566-42-1117
HP:https://www.enissin.com/
| 会社名 |
日進工業 株式会社 (にっしんこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 92058 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 300人 | 担当者 | 長田 和徳 |
| 産業分類 | 輸送機器 | ||
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