自動車(試作)
バスバーとは
銅板を絶縁樹脂で被覆した部品のことで自動車用バッテリーなど大容量の電流を効率よく分岐するために使われます。バッテリー以外でも電気自動車に多く使用される傾向があります。
【バスバーとは?電動化社会の心臓部】
電動車の急速な普及により、電力伝達部品の重要性が高まっています。その中核を担うのが「バスバー」です。バスバーとは、大電流を安全かつ効率的に分配するための導電体であり、主に銅などの金属板を使用し、絶縁樹脂で被覆された構造を持ちます。自動車では主にバッテリー周辺やインバーター部に用いられ、EVやHEV、PHEVといった次世代車両に不可欠なパーツです。
【スーパーエンプラで広がる設計の自由度と性能】
近年、バスパーの被覆素材として注目されているのがスーパーエンジニアリングプラスチック(通称:スーパーエンプラ)です。スーパーエンプラは150℃以上の高温環境でも安定した性能を発揮し、電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性に優れています。PEEKやPPS、LCPといった素材が代表的で、これらを用いることで従来の熱可塑性樹脂では不可能だった高性能化と信頼性向上が可能になります。
・耐熱性:高温になるEVエンジンルームやインバーターユニット周辺でも変形・劣化せずに機能を保持
・絶縁性:素材自体が絶縁体のため、追加の絶縁処理が不要
・形状自由度:複雑な樹脂成形によりバスパー形状を柔軟に設計可能
【試作から量産へ。樹脂化が切り拓く新たな可能性】
従来、バスバーは主に金属とセラミックで構成されていましたが、試作段階ではスーパーエンプラによるモックアップやプロトタイプも活用されています。スーパーエンプラの加工性の高さにより、射出成形やインサート成形といった手法で一体成形が可能となり、部品点数の削減や軽量化につながります。さらに、バスパーの絶縁被覆材としてだけでなく、構造体の一部として統合設計される例もあり、開発自由度を高める材料として注目されています。
【豆知識:EV先進国で進むスーパーエンプラ採用の実態】
欧州では、自動車業界におけるCO2規制強化を背景に、スーパーエンプラの採用が進んでいます。ドイツの大手自動車メーカーでは、インバーター部品やバスパーの絶縁材としてPEEKを採用。これにより、バッテリーパックの小型化と軽量化を両立し、航続距離の延長と部品モジュールの統合化が進んでいます。また、米国ではLCPによるバスパー成形技術が注目されており、特に次世代高出力モジュールにおいて、耐電圧性と熱サイクル耐久性の面から好まれています。
【まとめ】
バスパーは、電動車の性能と信頼性を左右する重要部品です。そしてその構成素材として、スーパーエンプラは軽量・高耐熱・絶縁性という特性から、高性能EV部品の実現に大きく貢献しています。今後は、さらに高耐圧・多層構造への展開も進み、スーパーエンプラとバスパーの融合は、次世代車両開発における新たなスタンダードとなるでしょう。
◆日進工業の取り組み
日進工業株式会社では、バスパー部品の進化に貢献する高精度なスーパーエンプラ成形技術を確立し、電動車両の開発を力強く支えています。特にPPSやPEEKなどの高耐熱性材料を用いた絶縁カバーやハウジングの量産においては、独自のCAE解析による変形予測と精密金型設計により、微細かつ複雑な形状も安定的に成形可能です。さらに、自社内での金型設計・試作・評価体制を構築しており、短納期かつ高品質な製品供給を実現。これにより、バスパーの絶縁被覆材としての役割だけでなく、構造部材との一体化を図るモジュール設計にも対応しています。薄肉化や部品点数削減、軽量化といったEV開発のニーズに応え、日進工業は素材選定から量産立ち上げまで一貫して対応するパートナーとして、多くの自動車メーカーから信頼を得ています。今後もスーパーエンプラ技術と精密成形ノウハウを武器に、バスパー部品のさらなる高機能化と電動車両の未来に貢献していきます。
【企業情報】
日進工業株式会社
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4番地39
TEL:0566-42-1111
FAX:0566-42-1117
HP:https://www.enissin.com/
| 会社名 |
日進工業 株式会社 (にっしんこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 92058 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 300人 | 担当者 | 内山 誠 |
| 産業分類 | 輸送機器 | ||
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