自動車(試作)
自動車(量産)
ロボット
切削加工では、製品形状だけでなく「加工中にどこを固定するか」まで考える必要があります。平面や十分な掴み代があれば固定しやすいものの、曲面が多い部品や複雑形状では、一般的なクランプ方法が使えないことがあります。完成形状は決まっていても、ワークを固定できなければ加工工程を組み立てることは困難です。
ワークの固定方法は、加工の可否だけでなく精度や工程数にも関係します。掴み代がない形状でも、専用治具を設計し、加工する順序や方向を工夫することで対応できる場合があります。完成形状だけを見て判断せず、素材から完成までの工程全体を確認することがポイントです。
セイワでは、図面をもとに加工工程と必要な治工具を検討し、治具の社内製作にも対応しています。固定が難しい鋳造品に対して専用治具を考案した実績もあります。ここでは、掴み代がない部品の切削加工について、固定方法と治具設計の考え方を紹介します。
【技術・製品概要】
切削加工で使用する治具には、ワークを固定し、加工に必要な位置を保つ役割があります。適切な位置に固定できなければ、工具を目的の場所へ正確に当てることが難しくなります。加工中にワークが安定していることも重要です。
固定に使える場所は、製品形状や素材の状態、加工箇所によって変わります。特に鋳造品や複雑形状の部品では、完成形状だけを見ても固定方法を決めにくいケースがあります。セイワでは、加工する場所や順序、方向を確認しながら、治具を含めた工程を検討しています。
【特長・技術ポイント】
〈掴み代がないと加工が難しくなる理由〉
切削加工では工具からワークへ力が加わるため、加工中に位置がずれないよう固定する必要があります。十分な掴み代があればクランプしやすく、加工位置も安定させやすくなります。
曲面が多い部品や固定に利用できる場所が少ない形状では、一般的なクランプ方法をそのまま使えないことがあります。鋳造品では素材の形状も考慮が必要です。セイワでは素材の取代やクランプ座も確認し、加工に適した固定方法を検討しています。
〈固定方法は加工精度にも関係する〉
治具の役割は、ワークを単純に押さえることだけではありません。加工に必要な位置を保ち、工具が目的の場所へ届く状態を作ることも求められます。
固定する場所によっては、加工したい部分と治具が干渉するケースもあります。固定位置を変更すれば、新たな段取りや位置合わせが必要です。加工精度を考えるうえでも、どこを固定してどの順序で削るかが重要になります。
〈専用治具で固定方法をつくる〉
標準的な方法で固定できない部品では、製品形状に合わせた専用治具が選択肢になります。完成品に掴み代がなくても、素材の状態や加工途中の形状を利用できるケースがあります。
セイワでは、製造に必要な治工具を社内で製作しています。治具だけを単独で考えるのではなく、素材から完成までの加工順序と合わせて固定方法を検討します。一般的なクランプでは難しい形状についても、図面から加工方法を探ることが可能です。
〈加工方向と治具を一緒に考える〉
複雑形状では、工具を当てる方向も治具設計に関係します。複数方向から加工する部品の場合、固定位置によって工具が届かなくなったり、治具と干渉したりすることがあります。
セイワでは5軸制御立型マシニングセンタをはじめ、横型・立型マシニングセンタなどを保有しています。使用する設備だけで工程を決めるのではなく、加工方向や固定位置、治具を組み合わせて加工方法を検討します。
〈図面・3Dデータから固定方法を検討する〉
ワークの固定方法は、加工を始めてから考えるものとは限りません。図面や3Dデータから形状を確認すれば、固定に使える部分や加工する方向、必要な治具を事前に検討できます。
掴み代がない部品ほど、加工前の工程検討が重要です。「どこを掴むのか」「どの面から加工するのか」「加工が進んだ後も固定できるのか」といった視点から確認することで、具体的な加工方法が見えてきます。
【活用例】
〈曲面が多く掴み代を設けにくい鋳造品〉
セイワでは、産業用ロボットのアーム部品の試作で、固定方法が課題となった加工実績があります。対象は曲面が主体となる砂型鋳造品で、クランプ代を付けることが難しい形状でした。一般的な方法では安定した固定が難しく、加工精度を確保するための方法が必要でした。
そこで製品形状に合わせた専用治具を社内で製作し、要求精度を考慮した加工につなげています。完成形状だけを見て加工の可否を判断するのではなく、固定方法まで含めて工程を考えた事例です。
〈加工途中で固定場所が変わる複雑形状〉
複雑形状では、最初の工程で固定に使った部分を後から加工するケースがあります。そのままでは同じ場所を掴み続けることができないため、次の工程に合わせた固定方法が必要です。
加工順序を決める際に、次のクランプ位置まで考えておくことがポイントになります。治具設計と加工工程を一緒に検討すれば、掴み代の少ない部品でも固定方法を組み立てやすくなります。
【判断軸・導入メリット】
〈治具やクランプ方法を検討するための情報〉
掴み代がない部品では、完成図面だけで加工可否を判断できない場合があります。素材の状態や加工方向、要求精度なども固定方法を決めるための重要な情報です。
・部品の用途
・2D図面、3Dデータ
・材質
・素材の状態
・完成形状
・要求寸法、公差
・加工が必要な面や方向
・試作、量産などの数量
・固定に利用できる部分
・表面処理など追加工程の有無
すべての固定方法をあらかじめ決めておく必要はありません。図面や3Dデータ、素材形状などの情報があれば、加工する順序や使用設備と合わせて治具を検討できます。
「掴む場所がない」という理由だけで、加工が難しいと決まるわけではありません。専用治具や加工順序を含めて考えることで、固定方法を見つけられる可能性があります。加工可否を判断しにくい段階から工程を確認することが大切です。
【まとめ】
切削加工では、どのように削るかと同じくらい、どのようにワークを固定するかが重要です。掴み代がない部品や曲面の多い複雑形状では、加工方向、加工順序、クランプ位置、専用治具を一体で考える必要があります。
セイワでは、図面確認から加工工程の検討、治工具の社内製作、精密切削加工まで対応しています。掴み代がない、一般的なクランプでは固定しにくい、複雑形状で加工方法を決められないといった場合も相談可能です。図面や3Dデータ、材質、要求精度、数量などを確認しながら、加工と固定の両面から方法を検討します。
【お問い合わせ先】
株式会社セイワ
〒445-0887 愛知県西尾市長縄町井ノ元10-1
TEL:0563-56-2647
FAX:0563-57-4473
URL:https://www.seiwa-1.co.jp/
| 会社名 |
株式会社 セイワ (せいわ) |
エミダス会員番号 | 91843 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 西尾市 |
| 電話番号 | 0563-56-2647 | FAX番号 | 0563-57-4473 |
| 資本金 | 2,500 万円 | 年間売上高 | 93,500 万円 |
| 社員数 | 69人 | 担当者 | 大西 一輝 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
|
||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
