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----- 超硬合金の加工方法について① -----
超硬合金は非常に硬い性質を有する金属です。そのため、加工方法が非常に限られたものになります。
今回は、その限られた加工方法の中から、放電加工について説明します。
[放電加工とは]
放電加工とは、放電現象により発生する熱を利用して、工作物を溶かす方法です。
放電加工では、電極付近の工作物のみが溶けるため、電極の形を変えることで様々な形状の加工が可能
で、電気を通す材質であれば硬い工作物でも加工することが出来ます。
放電加工は、使用する電極の形状で、ワイヤー放電加工と形彫放電加工の2種類に分けられます。
[ワイヤー放電加工]
ワイヤー放電加工における電極は、細長いワイヤー線状(直径0.2mm程度)のものです。
一直線上に張ったワイヤー線を工作物に近づけた状態で、放電現象により発生させた熱で工作物を溶か
しながら切断していきます。
このワイヤー線の動作経路はプログラムによって制御が可能で、一筆書きの要領で工作物を任意の形状
に切断することが可能です。
ワイヤー放電加工のメリットは、電極を都度加工する必要が無い点や、切削加工では不可能な複雑な形
状を加工できる点です。
また、デメリットとしては、縦方向に一直線に張ったワイヤー線で工作物を完全に切断してしまうため、
途中で止まっている底のある形状や、一直線ではない形状は加工が出来ない点です。
[形彫放電加工]
形彫放電加工は、任意の形に加工した電極を使用する方法で、この電極が型の役割を果たします。
この型である電極を工作物に近づけた状態で、放電現象により発生させた熱で工作物を電極の形通りに
溶かして形状を作り込みます。
型である電極で、工作物を彫るという風にイメージして貰うと良いでしょう。
電極の材料としては、超硬合金への加工であれば銅タングステン(CuW)や銀タングステン(AgW)、
鋼材への加工であれば銅(Cu)等の熱電動性の良い材料が使用されます。
形彫放電加工では、ワイヤー放電加工では不可能であった、途中で止まっている底のある形状や、一直
線ではない形状であっても加工が可能。また電極の形状を詳細に作り込めば、より複雑な形状の加工も
可能となります。
デメリットとしては、加工したい形状に合わせて都度電極を作成する必要があり、電極材料や電極加工
のコストや時間が掛かる点です。
弊社ではこの様な特殊な加工技術を用いて、耐摩耗工具の製造・販売を行っております。
超硬合金の加工でお困りでしたらぜひご一報ください。
その他情報も弊社ホームページに掲載しておりますので、一度ご覧ください。
大伸ダイス工業株式会社
大阪府大阪市平野区加美北7-7-10
TEL:06-6791-6097
FAX:06-6794-1243
E-mail:info@daishindaisu.co.jp
HP:http://www.daishindaisu.co.jp/
会社名 |
大伸ダイス工業 株式会社 (だいしんだいすこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 91496 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 大阪市平野区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 32人 | 担当者 | 川島 幸大 |
産業分類 | 治工具 / 工作機械 |
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