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■ 国内3工場に地震対策30点避難セットを配備
松井電器産業では、非常時での事業継続性を確保することを目的に、2012年6月に、地震対策30点避難セットを20個、購入しました。現在、鹿沼工場に10個、烏山工場に5個、福島工場に5個配備しています。鹿沼工場では、敷地内の消防ポンプ小屋を防災セットの保管庫としています。
■ 事業継続性確保のために防災セットを導入
松井電器産業では、シフト勤務により24時間体制で工場を操業しています。地震や火災など非常事態時には、事業継続性の確保のために、何人かが工場に残って宿泊することがありえます。2011年3月11日の東日本大震災のときは、いったんは帰宅しましたが、翌日3月12日には出社し、その日は会社に宿泊しました。
地震対策30点避難セットは、今後、そのような泊まり込みが発生する場合に備え、居残り要員が「何があっても最低3日は生存していく」ための備えとして導入しました。
■ 3.11 東日本大震災のときの松井電器産業の状況
ここ栃木県、鹿沼市でも震度6弱の、今までに経験したことのない揺れに見舞われました。幸い、鹿沼、烏山、福島の三工場のすべてで、人的被害はありませんでした。鹿沼工場では、14時46分の地震発生直後に、いったん中庭へ全員が退避。操業を停止し、全員帰宅しました。夜勤も中止にしました。 翌12日朝から、出勤が可能な社員だけ出社してもらうことにしました。
幸い、電気や電話などライフラインの停止はなく、調べたところ、建物、機械、設備への被害もほとんどないと分かったので、その日は出勤した全員で操業再開のための努力をし、その甲斐あって、その日(12日)の夜には操業再開が可能がなりました。鹿沼よりも揺れが大きかった栃木県北部、那須の烏山工場でも三日後には、震源地にさらに近い福島工場でも一ヶ月後には、工場が再開できました。
今回の地震では、設備や在庫商品など物的な面で被害は発生しませんでした。事前から施していた耐震補強が功を奏したといえます。
しかし、居残り要員のための「備蓄」については、震災前までほとんど考慮しておらず、この点が、会社全体の防災対策の中の「強化すべき課題」として明らかになりました。弊社は、中小企業であり、予算も決して潤沢ではないので、あまり大がかりな施策はできませんが、それでも、工場としての事業継続性を保つための「必要最低限のこと」は、確実に実施する必要があります。
以上の理由により、非常時の待機要員用の防災セットを備えることが決まりました。
会社名 |
松井電器産業 株式会社 (まついでんきさんぎょう) |
エミダス会員番号 | 89986 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 栃木県 鹿沼市 |
電話番号 | 0289-60-7833 | FAX番号 | 0289-60-7838 |
資本金 | 3,000 万円 | 年間売上高 | 200,000 万円 |
社員数 | 380人 | 担当者 | 山野井 明彦 |
産業分類 | 治工具 / 産業用機械 / 電子部品 |
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