導入メリット/技術区分 : コストダウン 軽量化 薄肉化 品質向上 鋳造
国際的な炭酸ガス排出規制の中、内燃機関は燃焼効率向上の使命を帯びている。それに伴って鋳造製品に対しては、部品の一体化による複雑化、薄肉化・軽量化のニーズは常に存在している。これまでの鋳造方法では特に超大物製品について肉厚の寸法精度を保証することが難しく、薄肉化の障害となっていた。また、従来の方法ではアンダーカット形状や抜け勾配等、鋳造製品の形状には制約が多数存在している。本研究では製品形状に制約が少なく、寸法精度の高い製品が得られる2つの技術―フルモールド法とDMP造形技術―を組み合せた新しい鋳造技術の開発を行った。
フルモールド鋳造技術とDMP造形技術を組み合わせた新しい鋳造技術を開発(特願2010-291172)した。この複合技術により、これまで鋳造が困難であった、最小肉厚3mmの複雑中空構造を有する最大30トンの大型鋳物、特に大型ディーゼルエンジン用部品を製作する技術を確立した。この技術により従来の設計上の制約(アンダーカット、薄肉化等)が解消され、性能優先の製品設計が可能となる。
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