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アルミニウムの機械的性質とは、材料がどのように力に反応するかを示す重要な特性です。
軽量でありながら高い強度を持ち、加工性にも優れるため、航空機、自動車、建築材料など幅広い分野で使用されています。
特に、「引張強さ」「伸び」「耐力」といった特性が、用途に応じた材質選定の基準となります。
本記事では、「引張強さ」について詳しく説明します。
▼アルミニウムの引張強さ
引張強さとは、アルミがどれだけの力に耐えられるかを示す指標です。外部から引っ張る力が加わったとき、どの程度の強さまで耐えられるかを示す重要な機械的特性です。
アルミニウムは合金の種類や熱処理によって引張強さが大きく異なります。
代表的な例:
• 純アルミニウム(1000系):50~100 N/mm²→柔らかくて加工がしやすい
• 一般的な合金(6061-T6):290~310 N/mm²→強さと加工性のバランスがいい
• 高強度合金(7075-T6):500~600 N/mm²→高い強さを持ち航空機部品などに使われる
この数値が高いほど、引っ張る力に対する耐性が高く、破断しにくいことを意味します。
▼測定方法
引張強さは引張試験によって測定されます。
1. 試験片の準備:規定の形状に加工し、試験機に固定。
2. 引張試験機で測定:一定速度で引っ張り、最大応力を記録。
3. 結果の評価:破断時の最大応力=「引張強さ」
▼強度を向上させる要因
アルミニウムの強さは材料の種類や加工方法で変わります。
1. 合金元素の添加:銅、マグネシウム、亜鉛などを混ぜることで強度向上
2. 熱処理(T6処理など):加熱と冷却を施し、その組織や性質を変化させ強度向上
3. 加工硬化(冷間圧延など):結晶構造の変化による強化
▼用途と選定
鋳造アルミニウム(AC材)の引張強さは、用途に応じて適切な材質を選定するための重要な指標となります。特に重力鋳造では、強度を最大限に引き出し、耐久性を向上させることが可能です。
【当社使用材質の用途例】
• AC2A-T6(重力鋳造):引張強さ 約240~300 N/mm² → 高強度と耐久性を活かし、自動車部品・機械部品に適用
• AC4C-T6(重力鋳造):引張強さ 約220~280 N/mm² → 耐食性に優れ、エンジン部品や油圧部品に使用
▼まとめ
引張強さは、材料が外部から引っ張る力にどれだけ耐えられるかを示す重要な特性質です。
これは、製品の耐久性・安全性を決定する指標となり、適切な材質選定に不可欠です。
吉田工業では鋳造技術を活かし、JIS規格を上回る機械的性質の実現に取り組んでいます。
実績例:AC2A-T6(JIS規格 約240N/mm² → 弊社実力値 約300N/mm²)
鋳造プロセスの最適化により、強度・精度・耐久性を最大限に引き出し、高品質な製品を提供します。技術的なご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
関連URL:
●アルミの機械的性質【伸び】とは?
https://ja.nc-net.or.jp/company/89431/product/detail/248719/
●アルミの機械的性質【耐力】とは?
https://ja.nc-net.or.jp/company/89431/product/detail/248736/
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TEL:0267-53-6270
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| 会社名 |
吉田工業 株式会社 (よしだこうぎょう かぶしきかいしゃ) |
エミダス会員番号 | 89431 |
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| 国 | 日本 | 住所 |
日本 長野県 佐久市 |
| 電話番号 | 0267-53-2151 | FAX番号 | 0267-53-5828 |
| 資本金 | 5,600 万円 | 年間売上高 | 440,000 万円 |
| 社員数 | 254人 | 担当者 | 黒澤 文雄 |
| 産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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