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★発振器 歴史★
現在、誘導加熱装置の電源はトランジスタ式発振器が主流ですが、
過去には様々な発振器が存在しましたので、その歴史を紹介したいと
思います。
①.ギャップ放電式発振器
放電エネルギーを負荷回路に供給し共振回路で特定の周波数を得て、
その周波数のエネルギーで加熱を行います。
回路は簡単であるが、エネルギー効率が悪く高電圧放電を利用するため
危険が伴い周辺に与えるノイズも大きく、電極を含め消耗品が多い。
②.サイラトロン式インバータ
サイラトロンのを制御して負荷に交互の電流を流し
その交流エネルギーで加熱を行います。
比較的効率は良いが、高電圧を扱うため危険が伴う。
③.M-G(電動発電機)
誘導電動機で発電機を廻し発電機の出力を利用して加熱を行います。
ベアリング等の消耗品が多く、メンテに費用が掛かる。
周波数は10kHzが限界である。
④.真空管式発振器
主に3極真空管の発振作用を利用して高周波を発生させ、
そのエネルギーで加熱を行います。
真空管フィラメントの寿命、高電圧を使用するなどの欠点もある。
発生する出力範囲も比較的広く、発振周波数の上限も高いので、
過去最もポピュラーな電源として使われてきたが、生産中止部品が多数ある。
⑤.バイポーラトランジスタインバータ
バイポーラトランジスタをスイッチ素子して使用し、直流・交流変換を行い、
そのエネルギーを利用して加熱します。
素子の並列接続が難しく大電力が得られない。また周波数も比較的低く、
やがてサイリスタインバータにとって変わられた。
⑥.サイリスタインバータ
サイリスタをスイッチ素子して使用し、直流・交流変換を行い、
そのエネルギーを利用して加熱します。
大電流を取り扱えるので大型のインバータの製作が可能になった。
しかし自己転流タイプのIGBTが大電流化、高速化と開発が進むにつれ
次第にIGBTにとって変わられ、
サイリスタそのものも製造中止となっています。
⑦.SITトランジスタインバータ(静電誘導トランジスタ)
SITをスイッチ素子して使用し、直流・交流変換を行い、
そのエネルギーを利用して加熱します。
素子の並列接続が難しく大電力が得られない。しかしスイッチング速度が速く
高周波化が可能で、一時期高周波インバータの主力となりかけた。
現在ではSITそのものも製造中止となっています。
⑦.IGBT・トランジスタインバータ(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)
IGBTをスイッチ素子して使用し、直流・交流変換を行い、
そのエネルギーを利用して加熱します。
サイリスタ同様大電流が扱え、且つ高周波化が可能で、
現在誘導加熱用インバータの大半がこのタイプのインバータとなっております。
⑧.MOSFET・トランジスタインバータ(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)
MOSFETをスイッチ素子して使用し、直流・交流変換を行い、
そのエネルギーを利用して加熱する。
IGBTとの相違点は、より高周波化が可能となるが、取扱える電流は格段に 小さいところです。
※⑦⑧(トランジスタ式発振器)以前の発振器は生産中止部品が
多数御座います。発振器入替の際には下記までお問合せ下さい。
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産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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