【S45C】
S45Cは、熱処理により得られる機械的性質が向上するため、
用途に広がりが出てきます。
一般的には焼入れ、焼き戻し、焼きならし等をした上で使われます。

特に強度が必要な場合に選択される鋼材で、
軸やピンなど、研削加工においてもよく加工されます。
汎用性が高く、特別な性質が必要でないケースでは、
S45Cを使われているということが多いようです。

＜切削性＞
フライス、旋盤ともに良好
＜焼入れ＞
高周波焼入れ HRC50～60程度、真空焼入れHRC45程度
＜応力除去＞
焼鈍処理により内部応力を軽減させ、加工時を反りを抑えます。
＜調質・非調質＞
焼入れ・焼き戻しをして硬度を入れる調質と、
調質しなくても調質材と同等の硬度（HRC25）を持つ非調質鋼があります。
＜溶接性＞
溶接する際には低音割れを防ぐために予熱後熱が必要です。
＜ミガキ材・精度＞
丸材でh8～10程度、平材でh12~13程度です。
＜硬度＞
生材ならHRC12程度です。



【SS400】
SS材のうち、SS400は最も使用頻度の高い材料です。
SS400は、引っ張り強さが400～510N/mm2のもので、
SS400には炭素が入っていないので熱処理しても硬化しません。


【S45CとSS400の違い】
S45Cは機械構造用炭素鋼、
SS400は一般構造用圧延鋼材と呼ばれる鉄鋼材料です。
同じ鉄ですが、成分や強度の規定が異なります。











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