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硬質クロムメッキとは?
硬質クロムメッキとは、「ハードクロムメッキ」、「工業用クロムメッキ」、「HCR」、「ICr」と呼ばれ、膜厚が薄い場合、「フラッシュメッキ」、「ミクロンメッキ」とも呼ばれます。多くの機械的特性をもつ代表的なめっき加工処理です。装飾クロムメッキは、大気中で変色せず、外観が美しく、腐食されにくい性質をもっているため、古くから銅めっきやニッケルメッキの上に薄く施し、雑貨品から自動車部品まで広く用いられています。一方、硬質クロムメッキ(工業用クロムメッキ JIS H8615)の大きな特徴は、非常に硬く、摩擦係数が小さく、摩耗係数にすぐれていることです。この特徴により、摩耗しやすい機械部品・ローラー・金属類などに広く利用され
、耐久性を寄与しています。
お客様のご要望に応じて、バフ研磨が可能です。めっき前の素地調整、機械加工時のキズやバリの除去、めっき後の仕上げ(艶出し)など。大きさや重量・精度が厳しいバフ研磨については対応できない場合もございますのでお問合せ下さい。
・硬質クロムめっきの原理
クロムめっきは、無水クロム酸(三酸化クロム CrO3)を主成分とし、これに触媒根として微量の硫酸を添加した単純な浴組成です。サージェンド浴と呼ばれ、90年近く前にSargent氏により開発されたクロムメッキ浴が広く利用されています。サージェント浴において、無水クロム酸:硫酸=100:1(重量比)が標準です。
・硬質クロムメッキと装飾クロムメッキの違いとは?
硬質クロムメッキ:主として耐摩耗性を付与する目的で施した比較的厚いクロムメッキ。
装飾クロムメッキ:製品の美観のために仕上げめっきとして行われるクロムメッキ。
硬質クロムメッキと装飾用クロムメッキとの区分は単に用途のうえからであって、クロムめっきそのものの性状は本質的に変わりありません。両者の違いを強いて挙げるならば、めっき層の厚さにあります。一般的には、硬質クロムメッキ...1μm~、装飾クロムメッキ...~1μmです。
■特徴
・硬さ
電気メッキの中では、最も高硬度です。めっき浴の温度や陰極電流密度によりその値は750~1000HVと変化します。標準的な濃度のサージェント浴の浴温度55℃において陰極電流密度15~80A/d㎡の範囲で、ほぼ900HVの安定した硬度が得られると古くから認識されています。
・耐摩耗性
硬質クロムめっきに要求される最も重要な基本的性質であり、きわめて良好です。クロムめっき被膜が高硬度であることにほぼ起因するが、金属の摩耗の原因はきわめて複雑です。
・摩擦係数
硬質クロムメッキの摩擦係数は、他のめっきに比べても小さくなります。
・耐食性
塩化物以外の化学薬品に対して安定であり、大気中でも10μm以上の厚さをもつ被膜は比較的良好な耐食性を示します。硬質クロムメッキを侵食する化学薬品として、塩酸、フッ酸、リン酸、シュウ酸、希硫酸、クエン酸、乳酸、塩化カルシウムなどが上げられます。
・水素脆性
硬質クロムめっきは被覆力のすぐれないめっきであるため、治具の工夫が必要です。硬質クロムメッキは、下地が鉄鋼、黄銅および銅、ニッケルの順序で被覆力は、次第に良好となります。
・潤滑性
硬質クロムメッキ(ハードクロムメッキ)は、潤滑性にも優れています。摩擦相手と疑着しづらく、摩擦係数が低い性質を持っています。
・磁性
硬質クロムメッキは、非磁性です。
・耐熱性
200℃~400℃までは徐々に被膜硬度が減少し、400℃以上で急激に減少します。
・密着性
金属同士が結合し、合金化していますので簡単にははがれることはありません。
・肉盛性
寸法修正・修理を目的としている場合、多量の膜厚を得ることが可能です。弊社の過去の事例で言えば、膜厚1mmのめっき処理を行うことも可能です。
・水素脆性の除去(ベーキング処理)
熱処理によって水素の放出をさせる方法。一般的な熱処理条件は、めっき後4時間以内190℃~200℃、2時間以上とされています。
・離型性(被粘着性)
金型に要求される特性。低摩擦係数とすべり性に密接な影響。
・主な用途
摺動部品(ベアリング・ロール・シリンダー・ピストン)、金型部品、切削工具
・この表面処理がおすすめの素材
鉄鋼全般
被覆力とは、、、
初期に陰極全表面に金属を析出するため、所定の条件の下で電気メッキさせ得る浴の能力。被覆力は、めっきがどの程度被覆できるかの目安です。
水素脆性とは、、、
前処理及びめっき処理の過程で、被めっき物が水素を吸蔵して延性又はじん(靭)性が低下する現象。
★長年の経験により培われたマスキング技術、自社にて設計・製作する治具の製品技術には定評があり、通常では困難な部分めっき、複雑な形状の製品にも部分めっきが可能です。
☆硬質クロムメッキは7mまで対応。
無電解ニッケルメッキは5500l、2.2mまで対応。
また、ブラスト・研磨などの機械加工・各種めっき(硬質クロムメッキ、無電解ニッケルメッキ、電気ニッケルメッキ、亜鉛メッキ、銀メッキ、銅メッキ、錫メッキ)・仕上げまで社内で一貫加工が可能です。
だからこそ、短納期、低コストが実現できます。
お気軽にお問合せ下さい!!
近畿防蝕株式会社
兵庫県三木市別所町近藤中川原248-7
TEL:0794-82-0096
FAX:0794-82-9020
http://kinki-boushoku.co.jp
会社名 |
近畿防蝕 株式会社 (きんきぼうしょく) |
エミダス会員番号 | 87574 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 兵庫県 三木市 |
電話番号 | 0794-82-0096 | FAX番号 | 0794-82-9020 |
資本金 | 2,700 万円 | 年間売上高 | 90,000 万円 |
社員数 | 57人 | 担当者 | 古塚 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 電子部品 |
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