熱処理・塗装設備
硬質クロム鍍金 小部品への部分めっき(マスキング)
部分めっきとはどのようなメッキ加工処理かというと、被めっき材の表面の一部の箇所のみめっきすること、またはその方法をいいます。
部分メッキ方法は、被めっき材のときは、ブラシめっき(筆メッキ)か、マスキング方式で一般的にはマスキング方式が多くなります。
マスキング方法は、レジスト塗料(インキ)塗布、レジストテープ接着、マスキング材(ゴムなど)押付などの方法があります。
硬質クロムメッキとは?
硬質クロムメッキとは、「ハードクロムメッキ」、「工業用クロムメッキ」、「HCR」、「ICr」と呼ばれ、膜厚が薄い場合、「フラッシュメッキ」、「ミクロンメッキ」とも呼ばれます。
多くの機械的特性をもつ代表的なめっき加工処理です。
装飾クロムめっきは、大気中で変色せず、外観が美しく、腐食されにくい性質をもっているため、古くから銅めっきやニッケルメッキの上に薄く施し、雑貨品から自動車部品まで広く用いられます。
一方、硬質クロムめっき(工業用クロムメッキ JIS H8615)の大きな特徴は、非常に硬く、摩耗係数が小さく、耐摩耗性にすぐれていることです。
この特徴により、摩耗しやすい機械部品・ローラー・金属類などに広く利用され、耐久性を寄与しています。
バフ研磨・ナシジ処理との併用で、お望みの「面粗度」に仕上げることも可能です。
■特徴
・硬さ
電気めっきの中では最も高硬度です。めっき浴の温度や陰極電流密度によりその値は750~1000HVと変化します。標準的な濃度のサージェント浴において、浴温度55℃において陰極電流密度15~80A/d㎡の範囲で、ほぼ900HVの安定した硬度が得られると古くから認識されております。
・耐摩耗性
硬質クロムめっきに要求される最も重要な基本的性質であり、きわめて良好です。クロムめっき被膜が高硬度であることにほぼ起因するが、金属の摩耗の原因はきわめて複雑です。
・摩耗係数
硬質クロムめっきの摩耗係数は、他のめっきに比べても小さくなります。
・耐食性
塩化物以外の化学薬品に対して安定であり、大気中でも10μm以上の厚さをもつ被膜は比較的良好な耐食性を示します。硬質クロムめっきを侵食する化学薬品として、塩酸、フッ酸、りん酸、しゅう酸、希硫酸、クエン酸、乳酸、塩化カルシウムなどが上げられます。
・水素脆性
硬質クロムめっきは被覆力のすぐれないめっきであるため、上記と同様に治具の工夫が必要です。硬質クロムめっきは、下地が鉄鋼、黄銅および銅、ニッケルの順序で被覆力は次第に良好となります。
・潤滑性
ハードクロムメッキ(硬質クロムメッキ)は、潤滑性にも優れています。摩擦相手と疑着しづらく、摩擦係数が低い性質を持っています。
・磁性
硬質クロムメッキは、非磁性です。
・肉盛性
寸法修正・修理を目的としている場合、多量の膜厚を得ることが可能です。弊社の過去の事例で言えば、膜厚1㎜のめっき処理を行うことも可能です。
長年の経験から蓄積したマスキング、治具製作技術、めっき技術により高精度で安定性の高いめっきが可能です。
近畿防蝕株式会社
兵庫県三木市別所町近藤中川原248-7
TEL:0794-82-0096
FAX:0794-82-9020
http://kinki-boushoku.co.jp
会社名 |
近畿防蝕 株式会社 (きんきぼうしょく) |
エミダス会員番号 | 87574 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 兵庫県 三木市 |
電話番号 | 0794-82-0096 | FAX番号 | 0794-82-9020 |
資本金 | 2,700 万円 | 年間売上高 | 90,000 万円 |
社員数 | 57人 | 担当者 | 古塚 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 電子部品 |
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