---
真空装置に使用される無酸素銅パイプは、気密性と導電性の両立が重要です。特にC1020材は熱伝導性に優れる一方で、加工時に反りや微細な傷が発生しやすく、寸法精度と内面品質の管理に苦労しました。深穴加工後のバフ仕上げで気密性と耐久性を高める工夫が必要でした。
◇無酸素銅パイプとは?
純度99.96%以上のC1020無酸素銅で製作されたパイプ部品です。真空装置や熱交換機器で使用され、優れた導電性と脱ガス性が特長です。ろう付けやバフ仕上げとの相性も良く、気密性確保に適しています。
◇製品詳細
・素材:C1020(無酸素銅)
・サイズ例:外径Φ25×内径Φ19×長さ200mm
・加工精度:内径真円度0.02mm以内
・仕上げ:内外面バフ研磨、必要に応じてろう付け対応
・数量:試作1本から量産まで対応可
◇特長
・深穴加工で高精度な内径仕上げが可能
・バフ研磨による内面光沢と気密性向上
・ガス放出の少ない無酸素銅材質
・ろう付けや接合用にも適した端面加工
◇使用例
・真空装置の導入配管パーツ
・実験設備用のガス導管部品
・冷却ユニットの熱交換パイプ
・電子装置の真空保持パーツ
◇加工方法
立型マシニングセンタおよび旋盤を組み合わせ、深穴加工は専用ガンドリルを使用。内径仕上げにはバフ研磨とエッジ除去処理を施し、加工面の清浄度を確保。ろう付け前には脱脂・仕上げ工程を丁寧に実施。
◇取組み
真空用途に応じた漏れ試験や寸法保証の精度向上を図り、使用温度・圧力に応じた素材厚みや形状の見直しを行いました。社内外連携による一貫製作体制で、短納期対応にも柔軟に取り組んでいます。
◇まとめ
C1020無酸素銅パイプの加工では、精密な深穴加工と高品位な仕上げが品質を左右します。真空装置に不可欠な気密性を支える技術で、実績ある部品供給を実現しています。
◆お問い合わせ先
株式会社 アイジェクト
〒350-1202
埼玉県日高市駒寺野新田251-14
TEL:042-989-8941(代表)
FAX:042-989-8952
URL:https://www.i-ject.com/
| 会社名 |
株式会社 アイジェクト (あいじぇくと) |
エミダス会員番号 | 87505 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 埼玉県 日高市 |
| 電話番号 | 042-989-8941 | FAX番号 | 042-989-8952 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 16人 | 担当者 | 戸口儀隆 |
| 産業分類 | 治工具 / 通信機器 / 電子部品 | ||
| 主要取引先 |
|
||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
