■SUS630シャフトH900(固溶化熱処理＋析出硬化熱処理） SUS630耐食シャフト
JIS B1354(SUS630平行ピン）JIS B1506(SUS630針状ころ）JIS 1355(SUS630ダウエルピン）
サイズ：D2mm L15.5mm
材質：SUS630
処理：H900（固溶化熱処理＋析出硬化熱処理）
硬度：HRC40以上
形状：テーパー両面取り(15°X1.0mm)

【SUS630特徴】
耐食性と高強度を兼ね備えた硬化系ステンレスの代表鋼。
SUS630は1020～1060℃の固溶化熱処理（溶体化熱処理）後に、析出硬化熱処理（時効硬化熱処理）を施し、Cu-rich相を析出させることで、高強度と高硬度を得られる。
SUS630は、基本的に固溶化熱処理（熱処理記号S）の後に、析出硬化熱処理（熱処理記号H）を行ってから使用されます。JIS規格では、熱処理によってH900・H1025・H1075・H1150から4段階の熱処理に分けられており、H1150からH900にかけて硬度が高くなる。

【SUS630成分】
C 0.07以下
Si 1.00以下
Mn 1.00以下
P 0.040以下
S 0.030以下
Ni 3.00～5.00
Cr 15.00～17.00
Cu　3.00～5.00
Nb 0.15～0.45

【SUS630用途】
SUS630は、クロム(Cr)の含有量がおよそ17％、ニッケル(Ni)の含有量がおよそ4％であることから、クロムとニッケルの含有量を並べて17-4PH(precipitation hardening)と呼ばれ耐食性はオーステナイト系に劣るが、フェライト系よりも良好なため、船外機の硬さも必要、耐食も必要な箇所の位置極めピン、シャフトとして使用。その他にもタービン部品・ゴルフクラブなど耐食＋強度を必要とする箇所に使用される。

当社では、SUS630耐食シャフト,SUS630H900シャフト,SUS630研磨シャフトの他に
ニードルピン,SUS630ダウエルピン,SUS630ローラピンを試作から量産まで対応可能。強度(硬さ)と耐食を必要とする箇所にはSUS630がおすすめ。
(Last update : 2022-05-19)