1-10件表示 / 10件
多機能転動体開発
最終更新日:2017-08-01
その加工「おまかせあれ!!」
最終更新日:2017-08-01
日刊工業新聞2011年10月12日 段取り工夫して量産を実現
瑞井精工は自動車や半導体製造装置に使う、直径0.4ミリメートル、長さ1ミリメートルの髪の毛ほどの小径金属シャフトの製造を得意とする。その技を支えるのが、常務の井上猛さんと製造部長の島田敏男さんの2人。棒材を切断し、切削、研磨、磨きまでを行う。
極小シャフトに取り組む転機となったのは1998年。ビデオなど映像機器の機構部品として、一般的なシャフトを製造していたが、発注企業の海外生産移管で仕事がなくなった。そこに舞い込んできたのが、携帯電話の振動モーター用の極小径シャフト部品だった。いまでは当たり前となった携帯電話のバイブレーション機能だが、「当時、試作品はあったが、なかなか量産はできなかった」(井上常務)と振り返る。
シャフトは通常一日数万個単位で生産できなければ利益にならない。当初なんとか苦労して1日3000個を生産していたが、工夫を重ねることで10倍の1日3万個まで生産できるようになった。工夫のポイントは段取り。細かい部品を扱うため、あらゆるところでゲージを使う。工場内の証明を明るくし、材料の供給などをスムーズにするため、機械に改良を重ねた。
「細かいものから、直径20ミリほどの太いものまで対応し、より制度を出して、しっかり納期を守りたい」というポリシーは今後も変わらない。幅広い顧客とつきあえる強みに、これまで以上に磨きをかけていく考えだ。一方で悩みは技能の継承だ。「経験をつんで一人前。壁に突き当たることもあるが、それを乗り越える強い気持ちを持ってほしい」と若者に訴える。
同社では幸い、熱心な若手社員が入社した。「今後の社長が楽しみ」と教育にも熱が入る。
最終更新日:2016-02-22
日刊工業新聞2011年9月21日 有力各社の技
瑞井精工は「カスタマーディライト=顧客感動」を第一に、多様化するニーズに、より迅速に、より丁寧に対応することをモットーに、創業以来、ニードルローラー製造に携わってきた。
ニードルでは「1本」からの小ロット、「10日程度」の短納期、「材料・現状不問」のオーダーメイドが可能。クロスローラーでは大枠の生産準備が整い、高精度・高品質を狙える生産体制の確立を目指す。ローラー製造以外にも、高精度シャフト直径0.5ミリメートルからの切削・研磨・研削・表面処理を一貫加工で対応する。今度は同社の部品が高耐久性、高剛性に寄与し、産業の発展、環境負荷軽減に貢献できるように進めていく。
最終更新日:2016-02-22
日刊工業新聞2007年11月28日 この企業、この若手
茨城県ののどかな山間部にたたずむ瑞井精工は、ベアリングに用いる精密ニードルローラーや極小シャフトなどの製作を得意とする。同社の将来を担うと期待されているのが、東京の大手テレビ局でディレクターとして活躍していた井上雅弘さんだ。
放送業界から製造業という異色の経歴。父親が創業し、育て上げた会社が、後継者がいないことで縮小方向に進みだしたのを見て、井上さんは「一つの歴史を終わらせていいのか、との気持ちになった」。
社会人になるまで、父親の会社も工場も見たことがなかった。初めて工場を見たときは「泥臭い現場作業のイメージがぴったりはまった」という。
だが、「もしあの時に”かっこいい”と思っていたら、この仕事をやっていなかったかもしれない」と井上さんは笑う。やる気をくすぐったのは「利益を出しているが、改善の余地もありそう」という、瑞井精工のポテンシャルだった。
「従業員がやりがいを感じ、能力を発揮できる会社にする」ことを目標に掲げ、29歳で入社。各ラインを見て回り、自分の推論現場の作業者の話をリンクさせながら、効率化を図るための案を幹部に提出した。材料の発注システムから製品を入れるバケットの配置まで、項目は100にのぼった。現在、重要度が高く、すぐに手をつけられるものから取り掛かっている。
現場にも入る。「製造業で生きていくと腹を決めてからは、汚れようが油まみれになろうが平気になった」という。各工程のグループ長から懸命に学びながら、1年半で大体の仕事を習得。現在は就業時間の2割を現場作業に充てながら、営業活動に奔走している。
「社長の座が確約されているわけではない」井上さんが従業員が力を発揮できる会社作りに向けて誰よりも熱い情熱を注ぐ。「今、テレビ番組を作るとしたら、当社の変わりゆく様を撮る」というほど、自社の潜在能力に大きな魅力を感じているようだ。
最終更新日:2016-02-22
日刊工業新聞2007年10月18日 真空成形で作ったトレー、事業領域拡大のチャンス
瑞井精工の「売り」は、ベアリングに用いる精密ニードルローラーや極小シャフトのどの製作。ここにきて、真空成形で作った各種トレーの販売が好調だ。前年比約30%増の月間7万枚を売り上げている。
工業製品の収納ケースとして活用されており、企業の要求に応じてオーダーメイドで製作。一つ30-100円で販売中。製品を保護するほか、数量を簡単に把握できたりと、品質管理や効率化に効果がある。ポリプロピレンなどを原料に使用し、環境に配慮した点も人気の理由だ。精密機器とのセット販売も行っている。
井上社長は「トレーを製造・販売することで、本業の金属加工だけでは付き合う機会のない分野の企業ともつながりができ、仕事のきっかけになることがある」と強調。小さなトレーで大きなビジネスチャンスを引き寄せる。
最終更新日:2016-02-22
日経産業新聞 2006年11月14日 瑞井精工が参入 一億円投じ月産100万個へ
【水戸】モーター部品など製造の瑞井精工は産業用ロボットなどに使われる超精密ベアリングの円筒形部品に参入する。主流の球形に比べ加工が容易なうえ、精度を高められる。本社敷地内の里美工場に約一億円を投じて研削盤や検査機器を導入。2007年2月から量産を始める。月産百万個、年間一億五千万円の売り上げを目指す。
ベアリングはロボットや工作機器、産業機械などの回転・直接連動を円滑にするための部品。球形のボールや円筒形のローラーを利用して力を分散、軸を支える。
円筒形部品の大きさは直径3ミリ、長さ4ミリ。量産に備えて研削盤を大小二台増設。既存の研削盤と合わせて四台とする。部品の洗浄は既存設備を活用する。従業員は10-15人増やして、30-35人にする計画だ。
現在は主に携帯電話や自動車向け小型モーターの中心使う直径0.6ミリ程度の軸などを生産している。加工精度は2マイクロメートル程度。ベアリングの円筒形部品の外径精度は1マイクロメートルが必要で一段と高い精度を要求される。県中小企業振興分社から派遣されるテクノエキスパートの指導を受け、加工技術にめどをつけた。
小型モーター用の軸は中国など海外製品との競合で納入先の値下げの圧力が激しい。競争相手がまだ少ない新市場に参入し、新たな収益源とする。
最終更新日:2016-02-22
1-10件表示 / 10件
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて