建設機械部品
建設機械の操作系部品は、強度と寸法精度が求められる重要な要素です。特にレバー部品のように軸とプレートを組み合わせる構造では、溶接時の歪みや位相ずれが製品品質に直接影響します。今回は、板厚12mmのスチールを使用し、完品溶接で位相精度を確保した建設機械用レバー部品の製作事例についてご紹介します。
【製品概要】
製品名:レバー部品
素材:スチール
板厚:12mm
業界:建設機械
加工方法:レーザー切断、完品溶接、穴加工
寸法:150×150×80mm
本製品は、建設機械のアタッチメントを制御する操作レバーとして使用される部品です。レーザー切断で形状および穴加工を行った後、軸部とプレート部を完品溶接で組み合わせています。プレート部分には意図的に位相差を設け、動作方向と構造の干渉を防止しています。
【加工工程の流れ】
1. レーザー切断
板厚12mmのスチールをトルンプ社製ディスクレーザー加工機で切断しました。レーザー切断では切断面が滑らかで、後工程の仕上げがほとんど不要です。穴加工も同時に行い、溶接後の追加工を省略しています。
2. 完品溶接
完品溶接は、溶接前に全ての機械加工を完了させた状態で組み立てる工法です。本製品では、パイプ軸部にプレートを位相差を持たせて接合しています。溶接前の段階で穴加工や位置基準を精密に仕上げることで、溶接後の寸法ずれを防止しました。治具を用いて固定し、溶接順序を工夫することで歪みを抑えています。
3. 治具設計と工程管理
溶接時の位置精度を確保するため、専用の治具を製作しました。溶接工程では、熱入力を均等にするために対称溶接を行い、各溶接箇所での歪み量を測定しながら進めています。仮付けの段階で角度・位相を確認し、本溶接時にズレが生じないよう調整しました。
【完品溶接の利点】
完品溶接は、従来のように溶接後に機械加工で精度を出す必要がないため、工数削減とリードタイム短縮に優れています。特に板厚が厚い部材では、溶接歪みの影響が大きいため、加工順序を工夫することで安定した品質が得られます。
弊社では、次のようなメリットを重視して採用しています。
・溶接後の追加工が不要で、工程を集約できる
・部品精度を維持したまま短納期対応が可能
・歪みが少なく、同軸度・平行度を確実に確保できる
【精度確保のポイント】
レバー部品は動作に関わる重要部品のため、特に位相精度が要求されました。パイプとプレートの溶接角度を正確に制御し、軸の傾きやズレを防止するため、溶接後の測定工程を徹底しました。寸法精度は±0.2mm以内、位相差の許容誤差は1°以内に収めています。
また、溶接後の表面仕上げにも注意を払い、溶接ビード部を研磨して塗装工程での仕上がり品質を高めました。スパッタやバリを完全に除去し、見た目にも美しい仕上がりを実現しています。
【品質管理】
製品完成後には三次元測定器による寸法確認を行い、組立精度と溶接位置を検査しています。外観検査では、ビード状態、焼け、変形の有無を確認し、製品ごとの検査記録を作成しています。これにより、再現性の高い生産体制を確立しています。
【まとめ】
本事例のレバー部品は、完品溶接による工程最適化と位相精度の確保により、高品質かつ安定した仕上がりを実現しました。板厚12mmという中厚板材に対しても、溶接歪みを最小限に抑え、同軸度・平行度を高水準で維持しています。
岩本鉄工所では、建設機械部品の製造において、レーザー切断・曲げ・溶接・機械加工までの一貫対応を行い、VE・VA提案を通じてコストダウンにも貢献します。
厚板や複雑形状の溶接構造品、精度の高いレバー・ブラケット類の製作でお困りの際は、ぜひ弊社にご相談ください。最適な加工方法と品質保証体制で対応いたします。
【お問い合わせ先】
株式会社岩本鉄工所
石川県小松市吉竹町タ33番地
TEL:0761-22-1486
FAX:0761-21-7701
URL:https://www.tk-iwa.jp/
溶接板金加工.com:https://yousetsubankinkakou.com/
| 会社名 |
株式会社 岩本鉄工所 (いわもとてっこうしょ) |
エミダス会員番号 | 79122 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 石川県 小松市 |
| 電話番号 | 0761-22-1486 | FAX番号 | 0761-21-7701 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 48,100 万円 |
| 社員数 | 35人 | 担当者 | 岩本 純一 |
| 産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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