建設機械部品
建設機械に搭載されるクレーンのブラケット部品は、吊り荷重を支える重要な構造要素です。特に、取付部の精度と溶接強度が要求されるため、加工プロセスの最適化が品質・コストの両立に直結します。今回ご紹介するのは、SS400(スチール)を使用したクレーン用ブラケットの製作事例です。完品溶接を採用することで、平面度精度を確保しながら工数削減によるコストダウンを実現しました。
【製品概要】
・製品名:クレーン用ブラケット
・素材:SS400(スチール)
・板厚:3.2mm、4.5mm
・業界:建設機械
・加工方法:曲げ・完品溶接
・寸法:250×130×70mm
本製品は、建設機械のクレーンに使用されるブラケット部品で、吊り荷の荷重を受け止め、車体やアームの構造を支える重要な役割を担います。板厚3.2mmと4.5mmのスチール板を使用し、複数の部品を組み合わせて曲げ・溶接を行っています。
【完品溶接とは】
完品溶接とは、溶接後に機械加工を行わず、溶接時点で最終精度を確保する工法です。従来の「溶接→機械加工」という流れに比べて工程を削減できるため、コストダウンと納期短縮を同時に実現できます。
弊社では、完品溶接に必要な位置決め治具の内製化や、溶接収縮を考慮した寸法補正を行うことで、百分台の平面度精度を実現しています。
【加工上の課題と対策】
クレーン用ブラケットは、取付面の平面度と溶接強度の両立が求められる製品です。部品点数が多く、溶接箇所も多いため、溶接順序を誤ると歪みやねじれが発生し、最終寸法がずれる可能性があります。
弊社では以下のような対策を講じて加工を行いました。
・部品点数が多い構造に対し、最適な溶接順序を設定
・仮付け段階で拘束治具を使用し、位置ズレを防止
・溶接後の収縮量を考慮して板取りを調整
・完品溶接による加工工程の一体化で、平面度を百分台まで確保
これにより、治具固定と溶接順序の最適化で、溶接歪みの抑制と高い再現性を実現しました。
【工数削減によるコストダウン】
従来の溶接構造品では、溶接後に機械加工を行うことで平面度や同軸度を確保するケースが多くありました。しかし、本製品では完品溶接に切り替えることで、以下のような効果を得ています。
・後加工の不要化による工数削減(約25〜30%)
・治具固定による加工時間短縮
・再仕上げ工程(研削・修正)の削減
・寸法精度の安定化による不良率低減
特に建設機械部品のような量産に近い中ロット品では、完品溶接への工法転換が大きなコストメリットを生みます。
【平面度と溶接精度の確保】
溶接後の平面度は百分台(0.01mm単位)で管理しており、クレーンの取付部と正確に嵌合することが求められます。弊社では、高トン数プレスブレーキによる曲げ精度の確保と、溶接治具を組み合わせて高精度加工を実現しています。
また、溶接ビードの均一性にも配慮し、応力集中を避けるために脚長を制御した溶接条件を採用しています。外観品質も重視し、最終仕上げでは研磨・面取りを行い、安全性と美観を両立しました。
【まとめ】
今回のクレーン用ブラケットの事例では、完品溶接による高精度な加工と工数削減によって、コストダウンと品質維持を両立しました。建設機械のように強度・精度・耐久性が求められる製品でも、設計段階からの工法提案で最適な加工方法を選定できます。
岩本鉄工所では、曲げ・溶接・機械加工・表面処理まで一貫対応が可能です。完品溶接をはじめ、溶接構造品のコストダウン・工程改善のご相談にも対応しています。高精度・短納期が求められる板金部品の製作でお困りの際は、ぜひ弊社へご相談ください。
【お問い合わせ先】
株式会社岩本鉄工所
石川県小松市吉竹町タ33番地
TEL:0761-22-1486
FAX:0761-21-7701
URL:https://www.tk-iwa.jp/
溶接板金加工.com:https://yousetsubankinkakou.com/
| 会社名 |
株式会社 岩本鉄工所 (いわもとてっこうしょ) |
エミダス会員番号 | 79122 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 石川県 小松市 |
| 電話番号 | 0761-22-1486 | FAX番号 | 0761-21-7701 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 48,100 万円 |
| 社員数 | 35人 | 担当者 | 岩本 純一 |
| 産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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