建設機械部品
建設機械の外装部品に使用されるブラケットは、単なる取付金具にとどまらず、車両の機能と耐久性を支える重要な構造部品です。特にフェンダーのように大型機の可動部を支持するブラケットでは、高い剛性と加工精度が求められます。ここでは、ホイルローダーのリアタイヤに取り付けられるフルフェンダーブラケットの試作事例を紹介します。
【製品概要と用途】
このブラケットは、ホイルローダーの後輪を覆うフェンダーの開閉時にその動きを支える固定具です。車体の振動や重みに耐えるため、高剛性な設計と寸法精度が求められました。
・製品名:ホイルローダー用フェンダーブラケット(試作品)
・素材:スチール(鉄)
・寸法:280×140×190mm
・板厚:9mm、16mm
・業界:建設機械
・加工方法:レーザー切断、曲げ、溶接
・内径寸法公差:0~+0.5mm
後輪周辺に取り付けられる部品であり、安全面でも重要な役割を果たす製品です。
【曲げ部構造の見直しによるコストダウン】
当初の設計では、曲げ部分に直径16mmの丸棒を使用していましたが、試作段階でのコストと加工効率を考慮し、以下の設計変更を提案しました。
・変更前:φ16mm丸棒を機械曲げして製作
・変更後:板材をレーザー切断後、R形状に加工し曲げ構造を代替
これにより、丸棒の仕入れ・曲げ工数を削減し、精度と量産性を両立する形状に改良しました。
【加工内容と精度対応】
本製品は強度と精度の両立が求められるため、以下のような工程で加工しています。
・レーザー切断:トルンプ製ディスクレーザーにより厚板(16mm)でも高精度切断。穴加工やパイプ内径の寸法公差も対応。
・曲げ加工:6軸ベンダーによる厚板対応。R部や角部に応じた金型選定で変形を抑制。
・溶接:TIGおよびガスシールド溶接による高強度接合。試作段階では手溶接を採用。
・公差対応:パイプ内径に対する±0.5mm以下の管理を実施。
特に内径寸法の管理が必要な部分には専用治具を使用し、機械加工なしでも精度を確保できる加工方法を採用しています。
【量産対応と自動化提案】
試作段階では手作業中心の加工でしたが、量産時には以下のような工程改善案を提示しています。
・ロボット溶接機(TruArc Weld1000)を用いた溶接自動化
・治具固定による溶接品質の均一化
・材料歩留まりを考慮したネスティング設計
これにより、試作段階で得られた形状や精度を保ちつつ、コスト最適化を実現可能です。
【応用分野と構造提案】
本ブラケットはホイルローダーに限らず、様々な可動構造の固定具に応用可能です。
〈応用事例〉
・建設機械のカバー取付ブラケット
・特殊車両のヒンジ支持金具
・大型設備の可動フレーム支持部
・重機のアーム部リンク固定具
【製作から納品までの流れ】
・お問い合わせ
・打ち合わせ/見積(設計レビュー・改善提案含む)
・試作・構造提案
・製作(レーザー切断・曲げ・溶接)
・検査(寸法・強度・組付け確認)
・納品(記録対応可)
【まとめ】
ホイルローダー向けフェンダーブラケットにおいて、スチールの厚板材に対応した曲げ・溶接加工と、設計変更によるコスト最適化により、高強度かつ量産可能な製品を実現しています。試作段階からの改善提案と、ロボット溶接による量産体制の構築により、開発初期から本格導入までを一貫して支援できます。
【お問い合わせ先】
株式会社岩本鉄工所
石川県小松市吉竹町タ33番地
TEL:0761-22-1486
FAX:0761-21-7701
URL:https://www.tk-iwa.jp/
溶接板金加工.com:https://yousetsubankinkakou.com/
| 会社名 |
株式会社 岩本鉄工所 (いわもとてっこうしょ) |
エミダス会員番号 | 79122 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 石川県 小松市 |
| 電話番号 | 0761-22-1486 | FAX番号 | 0761-21-7701 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 48,100 万円 |
| 社員数 | 35人 | 担当者 | 岩本 純一 |
| 産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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