工作機械
工作機械や産業装置に使用されるスイッチボックスは、内部の電装部品や配線を水・油・粉塵などから保護するため、高い気密性と精度が求められます。今回は、SPHC-P(酸洗材)を使用した板金溶接ボックスの製作事例をご紹介します。レーザー切断・箱曲げ・溶接までの一貫加工により、品質とコストの両立を実現した製品です。
【製品概要】
・製品名:板金溶接ボックス(スイッチボックス)
・素材:SPHC-P(鉄)
・板厚:2.0mm~3.0mm
・業界:工作機械
・加工方法:レーザー切断、曲げ、溶接板金加工
・用途:ムービングベース用スイッチボックス
本製品は、工作機械のムービングベース部分に取り付けられるスイッチボックスで、内部には電気配線や制御基板が収納されています。外部環境からの水や油の侵入を防ぐため、溶接による気密性の確保とパッキン構造の採用が重要なポイントとなりました。
【加工プロセス】
・レーザー切断
トルンプ製の高出力レーザー加工機を使用し、SPHC-P酸洗材を精密に切断しています。酸洗材はスケールが除去されているため、切断面が滑らかで後工程の溶接品質にも優れています。
・箱曲げ加工
複数面を連続的に曲げる「箱曲げ加工」を採用し、各面の角度精度と寸法精度を確保しています。箱形状の場合、曲げ順序や金型クリアランスを最適化することが重要です。特に、溶接前提の構造では、組立後のひずみを最小限に抑えるよう工程を設計しています。
・溶接板金加工
気密性を確保するため、隙間やピンホールを発生させないよう、連続溶接を実施しています。板厚2~3mmという薄板のため、溶け落ちや歪みを防ぐために溶接電流を微調整し、適切な溶接速度で施工しています。溶接後には、エアブローやリークテストにより気密性を確認しています。
【設計と構造上の工夫】
・本体と蓋の接合部にはパッキンを挟み込み、防水・防油性能を高めています。
・取り付け穴やケーブル通し穴は、機械組立時の位置合わせを考慮して加工しています。
・角部の溶接ビードは外観品質にも配慮し、一定の脚長を保ちながら滑らかに仕上げています。
また、ボックス内部には制御機器を固定するためのステー溶接も行っており、構造全体の剛性を高めています。
【加工品質の確保】
岩本鉄工所では、板金製品の品質を安定させるため、以下の管理を徹底しています。
・溶接条件のトレーサビリティ管理
・箱曲げ時の角度測定と累積誤差の補正
・溶接部の外観・寸法検査
・防水試験(リークチェック)の実施
これにより、要求精度や使用環境条件に応じた高品質な板金製品を安定して供給しています。
【産業機械・工作機械向けボックス製作の対応力】
岩本鉄工所では、板金ボックス・カバー・ケース類をはじめ、各種筐体部品の製作実績が豊富にあります。特に、工作機械や半導体製造装置、産業用装置向けの部品では、気密性・耐油性・耐振性が求められるため、構造・溶接方法・仕上げ処理までを一貫して検討しています。
・板金構造設計からの対応が可能
・治具の内製化による高精度な溶接
・粉体塗装・カチオン塗装など表面処理対応
・小ロットから量産まで対応
また、パッキンやファスナーなどの簡易組立(Assy)も社内で対応可能です。納入先では、そのまま装置に組み付け可能な状態で出荷しています。
【まとめ】
本製品は、SPHC-P酸洗材を使用し、レーザー切断・箱曲げ・溶接板金加工により高い気密性と剛性を両立した工作機械用スイッチボックスです。気密性を確保するための連続溶接技術と、組立効率を高める構造設計を組み合わせることで、品質とコストのバランスを実現しました。
岩本鉄工所では、産業機械・工作機械向けの板金筐体やカバー、装置外装部品の製作において、多くの実績とノウハウを有しています。気密・防水構造や溶接品質でお困りの際は、ぜひ弊社へご相談ください。
【お問い合わせ先】
株式会社岩本鉄工所
石川県小松市吉竹町タ33番地
TEL:0761-22-1486
FAX:0761-21-7701
URL:https://www.tk-iwa.jp/
溶接板金加工.com:https://yousetsubankinkakou.com/
| 会社名 |
株式会社 岩本鉄工所 (いわもとてっこうしょ) |
エミダス会員番号 | 79122 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 石川県 小松市 |
| 電話番号 | 0761-22-1486 | FAX番号 | 0761-21-7701 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 48,100 万円 |
| 社員数 | 35人 | 担当者 | 岩本 純一 |
| 産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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