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【切粉を安全・効率よく掃除する方法|マグネット・掃除機・ほうきの使い分け】
切削加工や穴あけ加工などを行う製造現場では、加工に伴ってさまざまな形状の「切粉(キリコ)」が発生します。
https://ja.nc-net.or.jp/company/79101/product/detail/235142/
切粉を放置すると、作業場が汚れるだけでなく、設備への入り込みや製品への付着、作業者のけがにつながることもあります。
そのため、加工後の切粉を適切に回収し、作業環境を整えることは、安全性と作業効率の両面で重要です。
切粉の掃除には、マグネットや掃除機、ほうき、ブラシなどさまざまな道具が使われます。
ただし、切粉の材質や形状、発生する場所によって適した方法は異なります。
今回は、それぞれの道具の特徴と、切粉を安全・効率よく掃除するためのポイントを紹介します。
▼△ 切粉の掃除方法はどう選ぶ?
切粉を効率よく掃除するためには、まず切粉の状態を確認することが大切です。
特に見ておきたいのは、次の3点です。
〇材質 ― 鉄か、アルミか
鉄など磁石に反応する材料であれば、マグネットを使って効率よく回収できます。
一方で、アルミニウムなど磁石に反応しない材料には、マグネットは使えません。
同じ金属の切粉でも、材質によって適した掃除方法は変わります。
〇大きさ ― 大きな切粉か、細かな切粉か
床に広がった比較的大きな切粉であれば、ほうきやブラシでまとめて回収しやすくなります。
一方で、細かな切粉や隙間に入り込んだ切粉は、掃除機やマグネットの方が扱いやすい場合があります。
場所 ― 床か、設備の隙間か
広い床面と、機械の狭い隙間とでは使いやすい道具も変わります。
そのため、一つの道具ですべてを処理するのではなく、切粉の状態や場所に応じて使い分けることが重要です。
▼△ マグネット・掃除機・ほうきの特徴
切粉の掃除に使われる道具には、それぞれ向き・不向きがあります。
特徴を理解して、適した場面で使うことが大切です。
〇ほうき・ブラシ ― 広い範囲の切粉をまとめる
ほうきやブラシは、床など広い範囲に散らばった切粉を集めるのに適しています。
特別な設備を必要とせず、大きめの切粉を短時間でまとめられるため、日常的な清掃でも使いやすい方法です。
一方で、細かな切粉や機械の隙間に入り込んだ切粉まで完全に取り除くことは難しい場合があります。
そのため、最初にほうきで大きな切粉を集め、その後に別の道具を使う方法も有効です。
〇マグネット ― 鉄系の細かな切粉を回収する
マグネットは、鉄など磁石に反応する切粉の回収に向いています。
床や設備周辺に散らばった細かな切粉をまとめて回収しやすく、直接手で触れる機会を減らせる点もメリットです。
ただし、アルミニウムなどの非鉄金属には使用できません。
また、ステンレス鋼も種類によって磁石への反応が異なるため、材質を確認したうえで使う必要があります。
〇掃除機 ― 細かな切粉や隙間の清掃に便利
掃除機は、ほうきでは取りにくい細かな切粉や、設備の隙間に入り込んだ切粉の回収に便利です。
特に、仕上げの清掃では使いやすい方法です。
一方で、金属片や切削油を含んだ切粉を吸い込むことで、掃除機の内部が傷んだり、故障したりすることもあります。
そのため、使用する掃除機が金属切粉の回収に適しているかどうかを確認することが大切です。
▼△ エアブローを使う場合は注意する
機械加工の現場では、圧縮空気を使って切粉を吹き飛ばす「エアブロー」を使用することもあります。
機械の溝や狭い部分に入り込んだ切粉を移動させるには便利ですが、使い方によっては切粉を周囲へ飛散させてしまいます。
〇メリット ― 狭い場所の切粉を動かしやすい
ブラシや掃除機が届きにくい部分でも、エアブローであれば切粉を外へ出しやすくなります。
※注意点※吹き飛ばしただけでは終わらない
エアブローで切粉を移動させても、切粉そのものがなくなるわけではありません。
また、細かな切粉が目や皮膚に当たる可能性もあります。
周囲の状況や飛散する方向を確認し、最後はきちんと回収する必要があります。
▼△ 切粉の掃除では安全面にも注意する
切粉は加工後に発生する不要物ですが、形状によっては非常に鋭利です。
細く長い切粉や針のような切粉は、手や指に刺さることがあります。
切粉を直接手で拾ったり、機械に絡んだ切粉を無理に引っ張ったりすると、けがにつながる可能性があります。
できるだけマグネットやブラシなどの道具を使い、直接触れる機会を減らすことが大切です。
〇目への飛散にも注意する
細かな切粉は、作業中に目に入る危険もあります。
特にエアブローなどで切粉が飛散する可能性がある場合は、作業内容に応じて保護メガネなどの保護具を使用する必要があります。
切粉の掃除は、単に作業場をきれいにするためだけではなく、安全な作業環境を維持するための作業でもあります。
▼△ 一つの方法にこだわらず、組み合わせて使う
実際の現場では、一つの掃除方法だけで切粉を完全に取り除くことは難しい場合があります。
例えば、
ほうきで大きな切粉を集める
↓
マグネットで鉄系の細かな切粉を回収する
↓
掃除機で隙間や細かな切粉を仕上げる
といったように、複数の方法を組み合わせることもあります。
切粉の材質や大きさ、発生する場所に合わせて道具を使い分けることで、より効率よく清掃できます。
▼△ 現場に合った方法を考え続けることが大切
切粉の掃除には、「この方法だけが正解」というものはありません。
鉄の切粉とアルミの切粉では適した方法が異なりますし、切粉の大きさや量、発生する場所によっても使いやすい道具は変わります。
★今回は切粉について解説いたしました。
弊社でも、用途や切粉の材質、発生する状況に合わせて、マグネットや掃除機、ほうきなどを使い分けています。
一方で、掃除機が切粉によって傷みやすかったり、作業場所によっては現在の方法では効率が悪かったりと、実際に使う中で課題が出てくることもあります。
そのため、現在の方法をそのまま続けるのではなく、より安全で効率的な方法がないかを考えながら、日々見直していくことが大切です。
製造現場では、清掃方法にも常に改善の余地があります。
その時々の用途や状況に合わせて、より良い方法を選んでいくことが、安全で効率的なものづくりにつながります。
澤川鍛造工業ではほかにも業界用語について詳しく解説した記事を用意しています!
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