【段取り替え（段替え）とは？製造業における重要な工程とその改善方法】

製造業でよく聞かれる段取り替え（段替え）について本記事で解説します。

▼△ 段取り替え（段替え）とは

段取り替えとは、生産ラインにおいて異なる製品を製造する際に、機械や冶具（治工具）、材料の交換・設定を切り替える作業のことです。
別名「機種切り替え」とも呼ばれます。
多品種少量生産や頻繁な工程変更が求められる製造業では、製品切り替えによるライン停止時間を最小化することが、生産性向上につながります。

▼△ 段取り替えの基本と目的

・段取り替えの工程
段取り替えでは、機械の設定変更や治具の交換、材料の切り替えが行われます。
また、作業者への指示や教育、工程清掃なども含まれます。
具体的な段取り替え時間は、前の製品の終了から次の製品の良品が完成するまでの時間のことです。

・内段取りと外段取り

内段取り：機械を一旦停止して行う作業（例：治具の交換）。
外段取り：機械が動いている間に行う準備作業（例：次の材料の準備）。

外段取りを増やし、内段取りを減らすことで、ライン停止時間を短縮するのも一つの方法です。

▼△ 段取り替えの役割と重要性

製造ラインの停止時間を最小限に抑えることで、生産ロスの削減が可能です。
1時間かかる段取り替えを30分に短縮できれば、同じラインでより多くの製品を生産できるようになりますよね。
多品種小ロットの場合はその効果が如実に表れてきます。


▼△ 段取り替えの改善方法

段取り作業の標準化
どの作業でも同じことが言えますが、誰が行っても同じ結果が得られるよう、作業手順の標準化を進めることが重要です。
チェックリストの活用や作業のマニュアル化がその一例です。

自動化とツールの活用
近年では、段取り替えを支援する自動化ツールや、ロボットなどが活躍しています。
自動化することで、さらなら効率化と、作業者の負担軽減・品質の向上が期待できます。

内段取りから外段取りへのシフト
準備作業を外段取りとして事前に完了させることで、ライン停止時間の短縮が可能です。
まずは現状の段取り状況を細分化し、「外段取り」なのか「内段取り」なのかの振り分けを行うことで業務を可視化し、
外段取りへのシフトを行っていきます。


改善方法も様々ありますが、まずは現状の分析が大切です。
無理・無駄・ムラを少しでも減らせるよう改善を続けていくことが重要です。

★今回は段取り替えについて解説いたしました。
弊社では「段替え」という言葉を使用しています。
その現場に応じて意味は同じでも呼び方が違う専門用語がたくさんありますよね・・・。
澤川鍛造工業ではほかにも業界用語について詳しく解説した記事を用意しています！
https://ja.nc-net.or.jp/company/79101/product/detail/236297/
ぜひ製品情報と合わせてご覧ください。


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