【[ 技術紹介 ]　薄肉旋削加工の変形対策：自社開発の特殊治具で工程短縮と精度向上を実現】

澤川鍛造工業株式会社は、軸受冷間鍛造品の製造、油圧ポンプ部品の機械加工、アルミニウム製品の機械加工など、多岐にわたる製造業務を行っています。今回は、薄肉旋削加工の課題を解決するために自社で開発した特殊治具を活用し、高精度加工と工程短縮を実現した事例をご紹介します。

▼△ 課題：「チャック圧による変形」

建設機械メーカー様より、走行モーターの内歯車用リング部品の加工において、三つ爪チャックを使用した際に発生する製品変形の問題について相談がありました。従来の方法では、薄肉部品を加工する際、チャック圧によって部品が変形してしまい、安定した精度を維持することが困難でした。このため、余計な材料を削り取る「捨て削り」を含めた全4工程が必要で、作業効率も低下していました。

▼△ 解決策：特殊治具の自社開発

この問題を解決するため、当社では専用の特殊治具を開発し、チャック圧による変形を最小限に抑えることに成功しました。この治具により、部品をしっかりと保持しながらも、均一な圧力で薄肉旋削加工を行うことができ、高精度な仕上がりを実現しました。具体的には、真円度10μm、同軸度15μmという非常に高い精度を達成しています。

さらに、この特殊治具の導入により、捨て削り工程を短縮し、従来の4工程から2工程への削減を実現。これにより、作業効率が大幅に向上し、製品コストの削減にも貢献しました。

▼△ 実績：精度と効率を両立した薄肉加工

■ 相談者：建設機械メーカー様
■ 製品名：走行モーター内歯車用リング部品
■ 材質：SCM440H
■ サイズ：外径Φ160mm、t=9.9mm

この事例を通じて、当社は建設業界においても高精度かつ効率的な薄肉加工を提供できる技術力を発揮し、顧客からの信頼を一層強化することができました。特殊治具の自社開発は、他の業界にも応用可能な技術であり、澤川鍛造工業の強みを生かし、開発から参画することも可能です。
ぜひお困りごとがありましたら澤川鍛造工業へ相談ください！

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【澤川鍛造工業で出来る事】

澤川鍛造工業では、旋削・切削加工および研削加工のプロフェッショナルとして、高精度な加工品の製造をさせていただいております。
また、材料や鍛造、表面処理など、様々な技術をもった優秀なパートナー企業とのネットワークも、弊社の強みの一つでございます。
私たちのネットワークを活かし、お客様の課題をワンストップで解決させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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