【　[ 製作事例 ]　バニシング加工とは？特徴とメリットの紹介　】

バニシング加工は、ローラバニシングツールを使用して、切削加工後の金属表面を塑性変形させることで滑らかにする加工技術です。

この加工では、表面の微細な凹凸を押しならして面粗度を向上させ、加工後の表面を硬化させることで硬度を高めます。
バニシングは切屑を発生させずに行われ、鏡のように滑らかな反射面を得ることができます。
さらに、この加工をNC旋盤加工機内で行うことが可能で、工程集約を実現しコスト削減にも寄与します。

【　バニシング加工の特徴　】
大きな特徴は、「削り出して面粗さの精度を出す」のではなく「表面の凹凸をローラーで押しつぶすことで面粗さの精度を出す」ことです。

リング形状の部品や円筒形状の外径面に高い面粗度が求められる製品に適しています。
例えば、高圧油圧部品やベアリングの外輪などが該当します。この方法は、加工精度や表面仕上げの品質を向上させるのに効果的であり、特に精密加工や高品質な仕上がりが要求される産業分野で広く利用されています。

【　バニシング加工のメリット　】
・表面の滑らかさと光沢の向上
・耐摩耗性の向上
・耐腐食性の向上
・切削加工の精度向上
・加工時間の短縮とコスト削減
・環境負担の軽減

デメリットとして、旋盤加工機に工具を取り付けるため複雑な形状には対応が出来ません。
ですが、もし「旋盤加工品」で現在「面粗度を向上」させるために「研磨」などを行っている製品がありましたら、加工時間短縮による大幅なコスト削減が出来ます。

お手元の旋盤加工品でお悩みのことがありましたら、ぜひ澤川鍛造工業㈱にお気軽にお問い合わせください。

【材質】
S25C、S45C、S45C調質材、SUS303、SUS304、A5052、A5056、A6063
どんな材質にも対応いたします。
相談ください。
【サイズ】
外径100mm～500mm
内径50mm～600mm
【加工方法】
旋削加工
バニシング加工
【ロット】
1～100個
【精度】
±0.02mm
【バニシング加工】
旋削加工で表面粗さを6.3s以下に仕上げた後、特殊な工具を用い、表面粗さを3s以下に仕上げます。
4つ山（▽▽▽▽）の表面粗さが必要だけれど、ミクロン代の寸法精度が必要なければ、研削工程が省略出来ます。


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【澤川鍛造工業で出来る事】

澤川鍛造工業では、旋削・切削加工および研削加工のプロフェッショナルとして、高精度な加工品の製造をさせていただいております。
また、材料や鍛造、表面処理など、様々な技術をもった優秀なパートナー企業とのネットワークも、弊社の強みの一つでございます。
私たちのネットワークを活かし、お客様の課題をワンストップで解決させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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