ステンレスは難削材ですが、どうして難削材と言われるのでしょうか？
1つには、種類が多いからです。
鉄を主成分としていろいろな元素を添加して、各々特徴を持たせた
ステンレスとして100種類以上の種類があります。

【分類】
・マルテンサイト系ステンレス　（SUS403、SUS410など）
　→高強度、耐食性、耐熱性が必要な機械構造用部品に使われます。
・フェライト系ステンレス　（SUS430など）
　→強度は低いですが、耐食性、耐熱性はマルテンサイト系より優れており
　　 自動車部品、ガス、電気器具部品などに使われます。
・オーステナイト系ステンレス　（SUS304など）
　→強度、耐熱性、耐食性がフェライト系より優れており自動車部品、
　　 食品設備、原子力機器などに使われます。
・オーステナイト・フェライト系ステンレス（SUS329J1など）
　→強度、耐食性がフェライト系、オーステナイト系より優れており
　　 海水用復水器、公害防止機器などに使われます。
・析出硬化系ステンレス　（SUS630など）
　→耐食性の優れたステンレスに析出硬化処理をおこなうことで、
　　 強度を高くすることが可能です。
　　 船外機の部品、航空機、医療部品などに使われます。

このように各々特徴が違うため、加工する際に加工設備、加工刃物、
加工条件と工夫が必要です。

主な要因は、クロムやニッケルを含有させているため熱伝導率が低く、
材料に熱が逃げにくいことから工具に熱が伝わり工具摩耗をおこし工具
破損へとつながります。

SUSとステンレスは、これからの時代に必要とされる材質です。
添加される成分により特徴を変えることができます。
カーボンニュートラルの対応、環境問題の対策にとってはなくてはならない
部品の大部分にSUSとステンレスが使用されています。
ジャパン・ミヤキでは、創業以来SUSとステンレスを中心に船外機や
耐食性が必要な部分の製作に取り組んできました。
その経験とノウハウは、弊社の特徴です。


◆特設ページ（SUS（ステンレス）の加工は難しいですか？）
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