複合旋盤を活用した高精度加工が求められる分野の一つがモーター部品製造だ。特に黄銅製の部品においては、振れ5μや内径管理値4μといった厳しい公差を維持するため、精密な加工技術が不可欠となる。

◇複合旋盤による黄銅モーター部品加工
黄銅は優れた切削性を持つが、微細な寸法管理が必要なモーター部品では、わずかな振れや内径の誤差が性能に大きな影響を与える。そのため、高精度なNC複合旋盤を駆使し、1/100～1/1000mm単位の精密加工を実現している。

◇製品詳細
- 材質：黄銅
- 精度：振れ5μ以内、内径管理値4μ
- 加工範囲：Φ10～Φ65
- 量産対応：試作品1個～月400万個

◇加工技術と設備
加工にはツガミやシチズンのNC複合旋盤を採用し、多軸制御による高効率な加工を実現。また、真円度測定機や表面粗さ測定機を用いた品質管理体制を確立し、安定した品質を提供している。

◇主な活用例
- 産業用モーターのローター・ステーター部品
- 精密シャフトやスリーブ部品
- 医療機器向けの微細部品

◇取り組み
複合旋盤の高精度加工技術をさらに向上させるため、最新の加工プログラムを活用し、切削条件の最適化を実施。また、ISO9001に準拠した厳格な品質管理を行い、安定した製品供給を実現している。

◇まとめ
複合旋盤による高精度な黄銅モーター部品の加工には、優れた技術力と品質管理が不可欠だ。振れ5μ・内径4μといった厳しい要求に対応し、高品質な製品を提供することで、多くの産業ニーズに貢献していく。

◆企業情報
三鎮工業株式会社

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