【ヒートシンクを機械加工で加工するメリットとは】
ヒートシンクとは、熱を吸収し空気中に放熱するという冷却を目的とした部品のことです。様々な装置に組み込まれている電子部品を冷却させる働きを持っています。現在、装置の大型化や高機能化が進んだことで、ヒートシンク自体も大型化や複雑形状化が進んでいます。

ヒートシンクの製造においては、押出加工やダイカストなど大量生産を得意とするものや、実装する装置に応じで、サイズや形状をカスタマイズこすることが可能となる機械加工（切削）があります。それそれにメリット、デメリットがありますのでご説明させて頂きます。

≪製造方法の違いによるメリットとデメリット≫
―押出し加工―
【メリット】
・一工程で製品の成型が可能であるため、大量ロットで加工する場合コストメリットがある。
・ダイスの形状によってさまざまな形の製品を生産できる。
【デメリット】
・単一断面形状の製品しか加工ができない。
・金型が必要になる。
・高精度の寸法維持が難しい
・少数ロット生産には向かない。

―ダイカスト―
【メリット】
・複雑な形状でも製造が可能。
・大量生産が容易にできる。
・金属を溶かして製造するため、鋳巣”す”と呼ばれる不良が発生しやすい。
【デメリット】
・金型の製作が必須のためコストがかかる。
・金型の製作費用が掛かるため、小ロットの生産は割高になる。

―機械加工（切削）―
【メリット】
・基板などに合わせて形状を変えられるため、設計の自由度が高い。
・高精度の寸法管理が可能。
・金型製作が不要であるため、短納期の対応が可能。また多品種少量に対応できる。
・多くの種類の材質の加工が可能。
【デメリット】
・高精度な製品を加工する際には、技術力が求められる。
・ブロック材や丸棒などの塊から削り取る加工であり、複雑形状になれば加工時間が掛かるため、割高感がある。
・刃物の摩耗や加工する度に品質管理が必要になる。

当社では機械加工（切削）を行っておりますが、先に上げたデメリットを解消するために、新規品などの立ち上げができるプログラマーが15名おり、日々の教育を通してレベルアップをしております。また、60台の加工設備を所有し、24時間の稼働体制を敷いておりますので、立ち上げから納品までのリードタイムを短縮しております。さらに、製品一点一様に作業指示書を作成することで、品質管理や繰り返しのご注文に対しても、前回納品分と同様の品質を確保することができております。

≪茶色いヒートシンクと黒いヒートシンク≫
アルミ材のヒートシンクは銀色ですが、茶色いものや黒いヒートシンクがあります。

茶色いものは銅材（C1020:無酸素銅、C1100：タフピッチ銅）になります。銅材は熱伝導性が良く、放熱性も非常に高いものですが、銅の地金が高く、重量も重いものになります。
切削性もアルミに比べると難しいものになるため、コストが高くなってしまう傾向があります。

黒いヒートシンクはアルミに黒アルマイトという表面処理をしたものになります。アルマイト処理を行うことで、表面を硬くしキズが付きにくくなります。また、さびにくくする効果や、アルマイトの被膜による放射率向上の効果も期待できます。

当社ではアルミのほかに銅はもちろん、ステンレスや樹脂材の対応が可能です。また、表面処理を行う協力会社もございますので、各種アルマイト、めっきまでの対応が可能です。

案件がございましたら、お気軽にお声掛け下さい。

〈A6063材のヒートシンク〉
https://www.nc-net.or.jp/company/73752/product/detail/177405/
〈アルミ材のヒートシンク〉
https://www.nc-net.or.jp/company/73752/product/detail/178733/
〈銅のヒートシンク〉
https://www.nc-net.or.jp/company/73752/product/detail/208572/
〈アルミヒートシンク〉
https://www.nc-net.or.jp/company/73752/product/detail/201322/
〈ヒートシンクとは〉
https://www.nc-net.or.jp/company/73752/product/detail/204758/

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