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【 ばね・スプリングの熱処理 低温焼き鈍し テンパー ブルーイング 】
バネ材に曲げる、巻くといった加工を加えると、材料内部に残留応力(加工ひずみ)が生じます。
この残留応力を放っておくと、スプリングバックという形で悪さをします。
バネが加工前の形状に戻ろうとして、時間経過とともに少しずつ変形してしまうのです。
こうしたトラブルを避けるため、バネ成形後には必ず残留応力除去の熱処理を行い、バネの形状を安定させます。
熱処理温度は高い方が、残留応力はよく除去されます。
しかし、一般的なバネ材は450度を超えた熱が加わると、急激に強度が下がるという性質があります(※)。
そのため、バネの熱処理は、残留応力を除去しつつ材料の強度を保てる温度、200度~450度の比較的低温で行われます。
この熱処理を「低温焼き鈍し(ていおんやきなまし)」と言い、私たちバネメーカーの現場では「テンパー」と呼んでいます。
ピアノ線など鉄系の材料は、低温焼き鈍しによって材料表面に酸化鉄被膜が生成され、その色は熱処理温度が上がるにつれて、茶色~深い青色(写真)に変化します。
この青い色味から、低温焼き鈍しはブルーイング処理と呼ばれることもあります。
ただし、ステンレス鋼の場合は熱処理しても色の変化がほとんど無いため、バネ全般に対する熱処理の表現として、”ブルーイング”はあまり適切でないように思います。
※450度は鋼の強度の分岐点になる温度で、再結晶温度と呼ばれます
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鶴岡発條株式会社 技術担当:氏家(うじいえ)
電話:0235-22-0407 FAX:0235-22-0546
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会社名 |
鶴岡発條 株式会社 (つるおかはつじょう) |
エミダス会員番号 | 66013 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 山形県 鶴岡市 |
電話番号 | 0235-22-0407 | FAX番号 | 0235-22-0546 |
資本金 | 3,000 万円 | 年間売上高 | 30,000 万円 |
社員数 | 40人 | 担当者 | 氏家 彦一郎 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 厨房 |
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