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機械鋳物の真髄:五重塔装飾が語る伝統と革新の融合
1000年の時を超えて ~五重塔の装飾鋳物が教えてくれること~
私たち鋳物メーカーが時折思いを馳せるのが、日本の伝統建築物である五重塔の装飾鋳物です。1000年以上の歴史を持つ五重塔。その装飾に使われている鋳物の多くは、驚くべきことに当時の姿のまま現存しています。これは鋳物という素材が持つ驚異的な耐久性を物語っています。
では、なぜ五重塔の装飾鋳物はこれほどまでに長持ちするのでしょうか?その秘密は、残留応力を極限まで抑えた製造方法にあります。当時の職人たちは、経験と勘を頼りに、鋳物の冷却速度を絶妙にコントロールし、内部応力を最小限に抑える技術を確立していたのです。
現代の機械鋳物が抱える課題
現代の機械鋳物においても、この「残留応力」は重要なテーマとなっています。特に大型の機械鋳物では、鋳造後の経年変化や機械加工後の寸法変化が大きな課題となっています。
例えば、工作機械のベッドなどの大型鋳物では、鋳造時の不均一な冷却による残留応力が、後の機械加工時に解放されることで変形が生じる場合があります。これは製品の精度に大きな影響を与える要因となっています。
伝統と革新:フルモールド鋳造による解決策
私たちは、五重塔の装飾鋳物から学んだ「残留応力制御」の考え方を、最新のフルモールド鋳造技術と組み合わせることで、この課題に取り組んでいます。
フルモールド鋳造では、発泡スチロール模型を使用することで、従来の木型鋳造では困難だった複雑形状の製作が可能になりました。さらに、3D CAD/CAMシステムと組み合わせることで、鋳物の冷却過程をシミュレーションし、最適な鋳造条件を導き出すことができます。
「うちの工場では、お客様の図面から3週間で鋳物素材を納入できるんよ。そりゃあ早いじゃろ?」(製造部主任)
機械鋳物における寸法安定性の追求
当社では、経年変化を最小限に抑えるため、以下のような取り組みを行っています:
高周波誘導炉による溶解管理
不純物の少ない清浄な溶湯製造
温度管理の徹底による安定した品質確保
CAE解析による鋳造方案の最適化
湯流れ・凝固解析による欠陥予測
残留応力シミュレーション
熱処理工程の改善
焼なまし条件の最適化
冷却速度の精密制御
お客様の声から生まれた新しい挑戦
「実は、工作機械メーカーさんから『寸法安定性の高い鋳物が欲しい』というご要望をいただいてね。それで五重塔の装飾鋳物を研究してみたんです。そこから得られた知見を現代の技術と組み合わせることで、新しい可能性が見えてきました」(技術部長)
より深い技術力を求めて
詳細な技術資料をご用意しております。下記URLから資料をダウンロードいただけます:
https://ja.nc-net.or.jp/company/60394/dl/catalog/200204
技術相談・見積依頼は以下のフォームから承っております:
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会社概要
友鉄工業株式会社
【本社・安佐工場】〒731-1142 広島市安佐北区安佐町飯室6151-1
【模型工場】〒731-0231 広島市安佐北区亀山2丁目24-16-5
TEL: 082-837-0490 FAX:082-837-0481
コーポレートサイトURL: https://tomotetu.co.jp
会社名 |
友鉄工業株式会社 (ともてつこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 60394 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 広島県 広島市安佐北区 |
電話番号 | 082-837-0490 | FAX番号 | 082-837-0481 |
資本金 | 4,450 万円 | 年間売上高 | 250,000 万円 |
社員数 | 97人 | 担当者 | 兒玉 誠 |
産業分類 | 治工具 / 工作機械 / 産業用機械 | ||
主要取引先 |
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