1-4件表示 / 4件
独創的研究育成事業課題に265件科学事業団が選定
日刊工業新聞 1999/07/01
独創的研究育成事業課題に265件科学事業団が選定
科学技術振興事業団は30日、独創的研究育成事業の課題265件を選定したと発表した。
大学や国公立研究機関の研究成果を工業化する一般型が「高機能電極システムの開発」(北斗電工)「難加工性金属間化合物の箔化や部材化技術」(日本クロス圧延)など200件。
社会的に重要な新技術の開発を目的とした注目発明の工業化は「液体流量計における気泡除去方法」(東京計装)「新規アルキル化の試薬のカートリッジ化」(森田科学工業)など65件。
この事業は大学や国公立研究機関などの研究成果を、研究者と共に新技術コンセプト、試作モデルまで育て上げるもの。今回、959件の応募の中から選んだ。中堅中小企業からの応募が相次ぎ、経済停滞の中、企業の製品開発意慾は依然として根強いことをうかがわせた。
最終更新日:2012-03-23
ニッケル3アルミニウム箔冷間圧延にて厚さ90μを実現
日刊工業新聞 1999年11月19日
ニッケル3アルミニウム箔冷間圧延にて厚さ90μを実現
金属材料技術研究所は18日、日本クロス圧延(千葉県茂原市茂原697、岡社長、0475-22-4151)日鉄テクノリサーチと共同で、厚さ90μのニッケル3アルミニウム箔を冷間圧延で製造したと発表した。もろくて加工できないという同材料の欠点を一方向凝固という処理で改善して実現した。高温強度、耐酸化性に優れた金属間化合物である同材料の箔はさまざまな応用が期待できる。
ニッケル3アルミニウムは高温になるほど強度が増す材料。一方向凝固を行うと、もろさの原因である結合力の弱い不規則結晶粒界を、結合力の強い凝固組織に変えられる。金材研などはこの一方向凝固材料を用い、冷間圧延で厚さ90μ、巾10mm、長さ1メートルの箔を製造した。初期厚さ2mmの板材を、室温で4段ロール、超硬ロールを用いて圧延。現在、最高55μまで圧延できることを確認している。90μ厚箔の圧延率は約96%に達する。箔の表面性状は滑らかで美しいという。
同箔は1300℃の高温に加熱した後でも、もろくならない。厚さ90μの箔が製造できたことにより、軽量で強度と剛性が高いハニカム構造体、コルゲート構造体などニッケル3アルミニウムの応用可能性が広がった。
これらの軽量耐熱構造体をジェット機、自動車などのエンジン部品に適用すれば、性能向上が期待できる。この成果は金沢工業大学で開かれる日本金属学会で22日に発表する。
最終更新日:2012-03-23
国内発のマグネシウム合金コイルの販売開始
日本工業新聞 2000年7月6日
国内発のマグネシウム合金コイルの販売開始
ファクト・日本クロス圧延と提携
ベンチャー企業のファクト(社長・佐草伸之氏、神奈川県平塚市、0463-33-6875)は、日本クロス圧延(社長・岡氏、千葉県茂原市、0475-22-4151)と業務提携して、マグネシウム合金コイルの販売を開始する。マグネシウム合金コイルを国内で販売するのは初めて。
マグネシウム合金は、軽量でリサイクルしやすい性質から構造材としての需要が伸びている。現在はダイカスト法などで製造したマグネシウム合金の構造体が使用されたいるが、ノートパソコンなど携帯機器の筐体に代表される薄肉製品を量産する際の歩留りが低かった。
こうした薄肉製品を量産できるプレス成形方法はプレスメーカーによって確立されているが、素材として輸入によるシート材しかなかったのが現状。
ファクトと日本クロス圧延が販売するコイル材は、ファクトが輸入するコイル状の押し出し材を日本クロス圧延が圧延調質する。機械特性に応じて二種類のコイルを用意した。一コイル当たりの重量は50kg。販売目標は当面は月間三トン。
最終更新日:2012-03-23
ファクトプレス品拡大に先手 日本クロス圧延と業務提携
素形材通信 2000年8月1日
ファクトプレス品拡大に先手 日本クロス圧延と業務提携
ファクト(神奈川県平塚市、佐草信之社長)は日本クロス圧延(千葉県茂原市、岡社長)と業務提携し、マグネシウム合金コイルの販売を開始すると発表した。マグネ合金のコイル材は現在、世界的にほとんど生産されておらず、国内でも初めての販売となる。マグネ合金のプレス品市場が今後急速に立ち上がると見込み、販売面で先手を打った。
マグネ合金は軽量でリサイクルできる性質から、構造材としての需要が急速に伸びている。現在、構造材としては、ダイカスト法やチクソーモールド法での量産が主流だが、ノートパソコンなどの携帯機器の筐体に代表される薄肉製品を量産する際の歩溜りが低く、これを向上させることが現行法の最大の課題となっており、マグネ合金のプレス成形はこうした課題の解決策の一つと位置ずけられる。
このところ、プレスメーカーのマグネ市場参入に向けた動きが活発だが、素材面では輸入品のシート材に依存している。これらの輸入シート材は、板厚のバラツキや表面状態の点でプレスメーカーの要求に応え得るものではないとされ、再圧延されるが、こうすると機械的性質が安定しないという問題も抱えている。
今回、発表するコイル材は、ファクトが輸入するコイル状のAZ31B押出素材を日本クロス圧延が圧延・調質するもので、機械的性質の異なる二種類のコイルを用意した。
一つはクロス圧延材で、圧延過程でコイルの長さ方向(L方向)の圧延と同じに横方向(C方向)の圧延も行うため、機械的性質はL方向とC方向とでほぼ等方的となる特徴がある。これは日本クロス圧延が有する独自のクロス圧延技術を、長尺コイルに適用できる連続クロス圧延機を新開発したことにより可能となった。
もう一つは通常行われている一方向圧延材で、コイルの全長にわたって機械的性質の変動が少ないという特徴がある。これも同社が新開発した圧延温度を一定に保持しながらコイル材を圧延できる圧延機により製造可能となった。
販売は、ファクト及び日本クロス圧延の両社で行う。
当初は月間三㌧から供給を開始し、順次、数量を拡大する。
最終更新日:2012-03-23
1-4件表示 / 4件
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて