非鉄金属部品では、製品の軽量性や耐食性が重視される一方で、強度や加工後の硬度に対する信頼性も求められます。とくに工作機械向け部品や構造材として使用される場合、材質そのものの硬度が設計要件に直結するため、「硬度証明書」の提示が重要になります。

竹中機械製作所では、加工を請け負う部品に対して、必要に応じて硬度証明書を添付し、材料特性や加工状態の信頼性を保証しています。

【硬度証明書とは】
硬度証明書とは、金属材料の硬度値を証明するための文書であり、JIS規格やASTM基準に則った測定方法で得られた数値を記載します。A5052などのアルミ合金の場合、ビッカース硬度（HV）やブリネル硬度（HB）が代表的な指標として使用されます。

証明書には以下の内容が記載されます。
・材料名および材質番号（例：A5052-H32）
・ロット番号または製造番号
・硬度の測定方法（HV、HBなど）
・測定結果と範囲
・測定日および測定担当者の記録

【材料手配時の証明書添付】
竹中機械製作所では、材料手配を伴う案件において、材質証明書や硬度証明書の添付が可能です。A5052などのアルミ素材は、信頼できる材料メーカーや材料商社から入手し、出荷証明書と併せて記録管理を行っています。

顧客からの指定がある場合には、製造ロット単位で証明書を分け、部品ごとにトレーサビリティを確保しています。

【加工後の硬度変化と管理】
アルミ合金は加工によって若干の硬度変化が生じる場合があります。たとえば、A5052-H32のような加工硬化処理を施された材質では、旋削やマシニング中に局所的な熱影響によって硬度が変化する可能性があります。

そのため、寸法精度に加えて、硬度が製品機能に関係する場合は、加工後の表面についても硬度測定を行うケースがあります。竹中機械製作所では、必要に応じて外部検査機関と連携し、表面硬度の確認とその記録を証明書として発行しています。

【測定機器と品質保証】
硬度証明書の根拠となる測定には、適切に校正された硬度計を使用し、JIS B 7725やB 7730などの規格に準拠した手順を踏んでいます。表面粗さや組織影響を考慮し、同一条件下で複数点を測定することで、ばらつきの少ない正確なデータを取得しています。

竹中機械製作所では、硬度測定以外にも三次元測定や材質分析、表面粗さ評価など多角的な品質保証体制を備えており、製品性能を裏付ける客観的なデータを提供可能です。

【導入メリットと安心の体制】
硬度証明書の添付は、次のような用途でメリットを発揮します。
・設計図面に記載された硬度条件の適合確認
・外注先への品質保証の根拠提示
・輸出関連業務における規格適合証明
・研究開発品における性能評価記録

書類は電子ファイル（PDF形式）や紙媒体での提出が可能であり、顧客の管理体制や納品仕様に合わせて柔軟に対応しています。


硬度証明書は信頼性の高い製品供給の鍵となります。竹中機械製作所では、素材段階から加工後までの硬度管理に対応し、証明書付きの精密部品加工を実現しています。
品質保証やトレーサビリティが求められるアルミ部品製作の際には、ぜひお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
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