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図面や仕様書に「被削性」や「切削性」といった言葉を見かけることがあります。どちらも“削りやすさ”を表す用語ですが、実は意味が異なります。製造現場ではこの違いを正しく理解することで、材料選定や加工条件の最適化に直結します。今回は、金属加工メーカーである梅村技研の現場視点から、この2つの違いと実際の使い分けについて解説します。
◎ 「被削性」とは材料の性質
「被削性(Machinability)」とは、材料そのものがどれだけ削りやすいかという“素材の側の性質”を表す言葉です。
たとえば黄銅やアルミのように軟らかく、切りくずが細かく分断されやすい素材は被削性が高いとされます。逆に、ステンレスやチタンのように熱伝導率が低く、切りくずが絡みやすい材料は被削性が低い傾向です。
被削性の評価では、工具摩耗の速さ、仕上げ面の粗さ、切削抵抗などが指標となります。材料メーカーのカタログや規格書でも「被削性指数」などとして表現されることがあります。
◎ 「切削性」とは加工条件の性質
一方、「切削性(Cutting Performance)」は、工具・条件・機械の組み合わせによる削りやすさを指します。
同じ材料でも、工具の種類、刃先角度、切削速度、クーラントの使い方次第で“切削性”は大きく変化します。
つまり、被削性が「素材のポテンシャル」だとすれば、切削性は「実際の加工プロセスにおける現象」と言えます。
たとえば、梅村技研で扱うステンレスは、被削性としては高い材料ですが、工具の摩耗が早い条件では切削性が悪化します。そのため、工具の選定や送り条件の見直しで、切削性を最大限に引き出すことが重要です。
◎ 図面・仕様書での使い分け
設計や購買でよくある混同が、「被削性の良い材料で加工性を高めたい」という表現です。正しくは、「被削性の高い材料を選び、切削性を高める条件設定を行う」となります。
たとえば図面上で「被削性重視」と記載すれば材料選定の意図を示すことになり、「切削性重視」と記載すれば加工条件を工夫すべき、という意味合いになります。
◎ 梅村技研の現場での考え方
当社では、材料・工具・機械の三要素を総合的に見て「切削性を引き出す」設計を行っています。
特に真鍮やグラファイト電極など多様な材質を扱うため、被削性データだけでなく、実測データを基に条件を微調整。被削性が中程度の材料でも、最適な切削条件を設定することで、仕上げ精度・工具寿命・加工時間のすべてを高水準で両立させています。
◎ まとめ
被削性は“素材の削られやすさ”、切削性は“加工条件による削りやすさ”。
似ているようで、実務上は大きく異なる概念です。
この違いを理解することで、図面の意図を正しく伝え、加工精度・コスト・納期のすべてを安定させることができます。製造現場の経験をもとに、私たち梅村技研は「素材の特性を活かす切削」を追求しています。
| 会社名 |
株式会社 梅村技研 (うめむらぎけん) |
エミダス会員番号 | 5255 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 名古屋市港区 |
| 電話番号 | 052-303-0405 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 2,000 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 35人 | 担当者 | 草野 達哉 |
| 産業分類 | 治工具 / 工作機械 / 測定機械 | ||
| 主要取引先 |
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