その他
MRSコーティング
この記事では、
・テフロン™フッ素樹脂コーティングを上回る離型性
・生産現場が求める使い勝手の良さ(薄膜、低温加工性、耐溶剤性、高硬度、高耐熱性)
を実現したシリコーンコーティング、
「MRS(モールドリリースシリコーン)コーティングシリーズ」をご紹介します。
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1. シリコーンが離型性に優れる理由
~離型のメカニズム~
2. MRSコーティングの特徴
~生産現場が求める、使い勝手の良さとは~
3. MRSコーティングシリーズの主な用途、採用事例
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1. シリコーンが離型性に優れる理由
シリコーンコーティングが離型性に優れる理由の一つとして、
「よくはじく性質(表面張力の低さ)」
が挙げられます。
この性質は、水に対しては「撥水性」を示し、粘着物に対しては「離型性」を示します。
ここで以前からメルマガを読んでくださっている方は、あれ?と思われるかもしれません。
実はこの性質、フッ素樹脂も持ち合わせています。
フッ素樹脂もシリコーンも表面張力が低いため、他の物質となじみにくく
結果として離型性や撥水性に優れるのです。
・・・ここでひとつ疑問が出てきます。
冒頭で、
「テフロン™フッ素樹脂コーティングを上回る離型性」
というフレーズでMRSコーティングをご紹介しました。
なぜ吉田SKTのシリコーン系コーティングである、「MRSコーティングシリーズ」の離型性は
テフロン™フッ素樹脂コーティングを上回るのでしょうか?
~シリコーンの離型メカニズム~
テフロン™フッ素樹脂とシリコーンの離型性における最大の違いは、
その離型メカニズムにあります。
離型用途で使われるシリコーンコーティングは、
ごく微量ではありますが離型成分(=オイル成分)が表面ににじみ出て、
相手材(粘着物)に移行します。
このオイル成分が相手材にも移行することによって、
優れた離型性を発揮することができるのです。
身近でイメージしやすいものとして、餅とり粉があります。
餅とり粉は、つきたてのお餅を扱いやすくするために、餅や手にまぶす粉のことです。
つきたてのお餅は非常にくっつきやすい状態ですが、
餅とり粉を手や台にまぶしておくと、お餅にも粉がつき、くっつきにくくなります。
少々強引かもしれませんがシリコーンの離型メカニズム、これとよく似ています。
一方でテフロン™フッ素樹脂コーティングの場合は、
先に挙げたシリコーンコーティングのように
オイル成分が表面ににじみ出ることはありません。
この違いがベタつく粘着物に対する離型性能の差に大きく影響しているのです。
ただしシリコーンコーティングの場合、相手材に移行したオイル成分によって
相手材の粘着力不足や密着力不足などの原因になる可能性があるため
後工程で印刷や接着がある場合は特に注意が必要です。
弊社ではご使用環境や後工程などをお聞きして、コーティングのご提案をさせていただいております。
ぜひご相談ください。
▼問い合わせフォームはこちら▼
https://www.y-skt.co.jp/contact.html
2. MRSコーティングの特徴
MRSコーティングシリーズは、
シリコーンコーティングの圧倒的な離型性(ベタつく粘着物のくっつき防止)に加え、
今までのシリコーンコーティングでは対応が難しかった
・低温加工性(80℃以下)
・耐溶剤性
・高耐熱性
・高硬度
といった様々な特性をプラスすることで、実際の生産現場が求める
使い勝手の良さを実現しました。
~生産現場が求める、使い勝手の良さとは~
例えば、粘着物をカットする刃物を想像してみてください。
刃物にテフロン™フッ素樹脂コーティングをするとどうなるでしょうか?
まず懸念点として
・加工温度が400℃程度と、焼きなましに近い温度のため、刃物の硬さを失ってしまう可能性がある
・コーティングの膜厚により、刃先が丸まってしまい切れなくなる
→この場合はコーティング後の刃だし(後処理)が必要
などが挙げられます。
MRSコーティング(MRS-014)を加工した場合、
・加工温度が200℃程度なので、刃物にかかるダメージ(熱履歴)が低減できる
・コーティング膜厚が1~2μm程度と薄いため、コーティング後も刃先の形状を維持できる
・塗膜硬度が9Hと高硬度
・塗膜表面が平滑なため、汚れを拭き取りやすい
など、テフロン™フッ素樹脂コーティングと比較して
使い勝手の良さが感じられるかと思います。
3. MRSコーティングシリーズの主な用途、採用事例
MRSコーティングは、特にベタつく粘着物や粘着テープに対して優れた離型性を発揮します。
ここでは主な用途例、より具体的な採用事例をご紹介します。
また最後には
・テフロン™フッ素樹脂コーティングとMRSコーティングとの離型性比較動画
・従来のシリコーンコーティングとMRSコーティングとの耐溶剤性比較動画
をご覧いただけます。ぜひご視聴ください。
<採用事例>
【事例】ゴム製品の打ち抜き刃への付着を解決した薄膜・非粘着コーティング
➡ https://www.y-skt.co.jp/archives/470
【事例】包装フィルムの接着剤によるカッター刃への付着を防止
➡ https://www.y-skt.co.jp/archives/120
【事例】バキュームノズル内面へのゴム成形品のバリ付着防止
➡ https://www.y-skt.co.jp/archives/522
<テフロン™フッ素樹脂コーティング/MRSコーティング 離型性比較動画>
➡ https://www.youtube.com/watch?v=j0Le76XY03U&t
<従来のシリコーンコーティング/MRSコーティング 耐溶剤性比較動画>
➡ https://www.youtube.com/watch?v=cXFvXVlXVfU&t
4. 体感キットのご紹介
最後に、MRSコーティングを体感していただける体感キットのご紹介をいたします。
下記リンクよりお申込頂いた方に、サンプルと製品案内を無料で送付させていただきます。
また、お手元にサンプルをお持ちでない方はこの機会にぜひお申込ください。
▼お申込フォーム▼
➡ https://www.y-skt.co.jp/entry-invsilicone.html
株式会社吉田SKT 本社
名古屋市西区花の木1-12-20
TEL:052-524-5211(代表)/FAX:052-524-5287
公式HP:https://www.y-skt.co.jp/
お問い合わせ:https://www.y-skt.co.jp/contact.html
【吉田SKTの特徴】
吉田SKTでは、お客様の多種多様な基材に対応し、
数百種類という材料からコーティングや表面処理をご提案。
お客様が選定できる幅が広がります。
「粘着物の付着を抑える」「すべりをよくする」といった
機能の付加はもちろん、「精度が必要」「耐熱性が必要」など
お客様ごとに異なるニーズや環境にきめ細かく対応することで、
確かな効果を実現。
現場で試せるテストピースもご提供しながらサポートします。
【国内拠点のご案内】
〇名古屋事業所:名古屋市港区新茶屋三丁目1238番地
〇東京事業所:東京都荒川区町屋五丁目4番6号
〇山口事業所:山口県美祢市大嶺町東分字池尻3058番45
〇横浜営業所:横浜市神奈川区神奈川本町3-1弘中ビル302号
〇大阪営業所:大阪市城東区成育四丁目9番14号
〇広島営業所:広島県東広島市西条町下見4343番地10
会社名 |
株式会社 吉田SKT (よしだえすけいてぃー) |
エミダス会員番号 | 49279 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 名古屋市西区 |
電話番号 | 052-524-5211 | FAX番号 | 052-524-5287 |
資本金 | 5,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 170人 | 担当者 | |
産業分類 | 治工具 / 産業用機械 / 電子部品 | ||
主要取引先 |
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