EMIDAS magazine
最終更新日:2019-09-02
最終更新日:2010-03-30
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神鋼の高機能抗菌めっき 東北で初の技術供与 鉄鋼新聞(2013年12月17日)
神戸製鋼所は、このほど東北地区の表面処理専業メーカーであるケディカ(本社・宮城県仙台市、社長・三浦廣行氏)との間で高機能抗菌めっき技術「ケニファイン(KENIFINE)」のライセンス契約を締結した。ケディカでは同技術を活用した製品展開を目指し事業化していく。東北地方で初、全国では11番目のケニファインライセンシーとなる。
ケニファインは神戸製鋼が独自開発した高機能ニッケル系合金めっき技術で、めっき業者やめっきラインを有するメーカーに技術供与するライセンスビジネスを展開している。従来の抗菌技術(抗菌塗装、抗菌ステンレスなど)に対して10倍以上の滅菌スピードを有し、その後の菌の増殖を抑制することができる。
抗ウイルス(SARS系コロナウイルス、A型インフルエンザウイルスなど)や、防藻、サケマス魚卵のミズカビ抑制などの効果もあるとされる。
東北地方では、震災復興の過程で住宅、医療、福祉、食品、養殖漁業など多くの分野で安心、安全のための抗菌技術が求められている。ケディカでは、ケニファインの抗菌性めっき被膜特性を調査。社内めっき設備の活用についても検討し、量産製造が可能と判断し11月15日付でライセンス契約を締結した。
ケディカでは、同社独自のめっき技術にケニファイン技術を融合、超抗菌めっき処理加工を行うとともに超抗菌めっき製品の開発や用途開発を進めていくとしている。
最終更新日:2014-03-04
神鋼、東北の企業に供与 抗菌めっきライセンス 復興需要に的(日経産業新聞 2013年12月16日)
神戸製鋼所は自動車部品や電子部品のめっきを手掛けるケディカ(仙台市、三浦廣行社長)との間で、特殊なニッケル合金を使った抗菌めっき「ケニファイン」技術をライセンス供与する契約を結んだ。東北地方に本社を置く企業にライセンス供与するのは初めてで、東日本大震災からの復興需要を取り込む。
ケニファインはニッケル合金を使った抗菌技術で、銀などを使った一般的な抗菌と比べて効果が高く、カビや藻の繁殖も防ぐ。これまでに10社にライセンス供与し、台所用品や家電、建材などに採用されている。めっきのほか、粉末を塗料に混ぜ込む利用方法も実用化している。
東北地方では復興に伴って病院や住宅、福祉施設などの建設が進む見込みで抗菌加工の需要が高まると見ている。食品工場や養殖漁業に関連した器具などにも応用が可能という。
最終更新日:2014-03-04
仙台のケディカ 抗菌めっき技術導入 東北初 医療分野への参入視野(河北新報 2013年12月6日)
表面処理のケディカは、神戸製鋼所の抗菌めっき技術「ケニファイン」を東北で初めて導入した。従来から手掛けていた電子、自動車部品に加え、高い抗菌性能が求められる医療、介護分野などへの参入を目指す。
ケニファインは、ニッケルを使用しためっきの新技術。抗菌、防かび性能が高く、水回り製品やドアハンドル、介護設備、空気清浄機の部材など幅広い応用性がある。ケディカは既存ラインで技術導入しており、来年秋の試作品完成を目指す。
同社の三浦廣行社長は「高齢化社会に対応した事業のほか、資材加工を通して1次産業の生産性向上などにも貢献したい」と展開を描く。国内ではケディカが11社目の契約企業。神鋼は「既存の高い技術と融合し、東北を拠点とした競争力のある製品開発が期待できる」と話した。
最終更新日:2014-03-04
福祉器具を抗菌メッキ ケディカ 神鋼の技術採用(日刊工業新聞 2013年12月5日)
ケディカは、神戸製鋼所が開発した高機能抗菌メッキ技術「ケニファイン」を採用し、福祉関連器具などを対象にした表面処理事業を始めた。
為替変動の影響が少ない内需を掘り起こす。主力である部品の表面処理から病院や介護施設、保育所向け機器に顧客のすそ野を広げる。
ケニファインはステンレスやアルミニウム、銅合金などの金属材料、樹脂、繊維などにコーティングし、優れた抗菌性を発揮する技術。 従来の抗菌材料に比べて10倍以上、抗カビ性は50倍以上としている。細菌などが製品の表面に付着すると、抗菌イオンが発生して減菌・殺菌する。
同社の主力はエレクトロニクスや自動車向け部品の表面処理。高齢化を背景にした福祉関連機器需要の伸びを取り込み、収益源を多様化する。
最終更新日:2014-03-04
基盤技術で勝ち抜く ケディカ 複雑形状も高密着に表面処理(日刊工業新聞 2013年1月14日)
ケディカは2010年度、11年度の経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン制度)の採択を受けて、難メッキ樹脂材料へのメッキ技術を開発した。電子部品のフレキシブル基板などに使うポリイミド樹脂、エポキシ樹脂に対して、エッチングなどの表面処理を行わずにメッキできるようになった。さらに、立体的な形状に直接メッキできるようになったことで、電子部品やデバイスの高機能化、コンパクト化に寄与する技術として注目されている。
予算規模は初年度に4500万円、2年目がその3分の2、3年目が3分の1だ。さらに1200万円ほどの自己資金で設備を整えた。金属パラジウム粒子を分散化させた溶液にポリイミド樹脂フィルムを入れる。プラスの電荷を持つ溶液中の粒子が、マイナスの電荷を持つポリイミド樹脂フィルムに結晶として析出するというプロセスだ。析出したメッキの密着度、均一性は従来と同じ。
従来はポリイミド樹脂フィルムに銅を貼り付けて、その表面を削り、その上にメッキ処理してきた。また複雑な形状は従来、スパッタリングで対応してきた。開発した方法では溶液中にそのまま沈めて、表面に析出させるためスパッタよりも多く処理できる。
研究開発の中心を担った技術開発室の宇佐美應信ユニットリーダーは「これまでメッキできなかった樹脂に高い密着性で表面処理できるようになった。これまでは何らかの前処理が必要だったが、この方法では素材の特性をそのままいかすことができる」と話す。
技術的に難しかったのは溶液中の金属パラジウム粒子を安定的に分散させる点と、スケールアップだ。宇佐美ユニットリーダーは「A3サイズのフィルムをメッキする設備をどうするか、さらに大きな容器の中で均一に反応させられるかが最も難しかった」という。溶液中に粒子を均一に分散させる方法、フィルムの揺らし方、温度、金属パラジウム粒子の熟成などさまざまな方法で課題を解決した。産業技術総合研究所や宮城県産業技術総合センターなど力も借りた。
一方、経理など事務を担当した事業企画室の原高明室長は「報告書の書き方が非常に細かい。分単位の日報が本当に必要なのか」と課題も指摘。三浦社長は「当社の主力は製品への中間処理で、最終製品はない。技術力の高さがそのまま競争力だ。今回の採択事業でさらに技術力を磨くことができた。これをベースにさらに応用範囲を拡大したい」と意気込む。
▽売上高=非公表▽社長=三浦修市氏▽住所=仙台市泉区明通3の20、022・777・1351▽従業員=140人▽設立=1946年(昭和21)
最終更新日:2013-02-13
極めるものづくり ケディカ 多彩なめっき技術蓄積 社内に専任開発部隊(日本経済新聞2010年10月13日)
製品・部品の硬度や磨耗への耐性などを高めるために施す「めっき」。 ケディカ(仙台市、三浦修市社長)はめっきをはじめ表面処理の技術を得意とする独立系メーカーだ。 産学連携も活用し、早くから生産ノウハウの向上や研究開発を積極的に推進。 電子部品や半導体関連、自動車などの産業を支えるために蓄積した多様な技術と知恵は、業界でも異彩を放っている。
本社工場と道路を挟んで向かい側に広がる南工場。 筒状の部品を大量にセットしたマシンが移動し、部品をめっき液に浸す。 めっき液から上に取り出された部品がマシンで手前に運ばれると、作業員が手際よく移し替えていく。 自動車用のブレーキ関連部品にクロムめっきを施す工程だ。
鉄や銅、アルミなどの素材に金や銀といっためっきを施すなど、表面処理する対応内容は多岐にわたる。 対象物の表面の必要なところに必要なだけ正確に施せるかが品質に影響する。 材料の管理のほか、機械設備の扱い方が競争力を左右するという。
同社の強みの一つは、こうした設備や治具に関するノウハウを社内で蓄積していることにある。 本社を中心に治具などの設計・製造部門を配置。 特定のめっきや表面処理に適した治具の形状は何か、効率的に細部にもめっき処理を施せる設備は--。 ベテランらが生産現場などと煮詰めながら工夫を重ねる。
治具などのノウハウとともに、競争力を内部から高めているのが技術開発力だ。 「生産現場などと掛け持ちで漠然と取り組んでも効果は上がらない」(三浦社長)と、 20年ほど前から技術開発の専任者を置き自社技術を底上げしてきた。 現在は本社の技術開発室に5人を配置している。
「顧客企業がどんな技術を求めているか、それに応えられる技術を持てるかを常に意識している」(三浦社長)。 顧客から相談を受けた技術テーマを中心に、新たな処理技術の開発や既存技術の品質・プロセス改善に取り組んでいる。
これまでに、鉛を使わないスズめっきの量産技術を実用化するなどした。 開発にあたっては岩手大学や産業技術総合研究所などと協力。 蓄えた技術は自社ホームページでも積極的に発信し、次の技術交流などに生かす。
同社が競争力を保てるのは、こうしたきめ細かい技術や管理手法を積み上げている結果とも言える。 電子部品や精密機器の各種機能めっきを手がけ、半導体分野ではICリードフレームの外装めっきなどに強みがある。
ここ数年取引を広げているのが自動車関連産業だ。 現在は日産自動車やホンダの車両向けが多い。 東北はトヨタ自動車系工場の集積が進みつつあり、ケディカにもトヨタ車の部品取引の工場から相談案件もあるという。 三浦社長は「技術提案などを進めたい」と取引拡大を目指す。
《プロファイル》 三浦修市社長の父が1946年創業。自転車向けなどを経て電子・半導体・自動車の各産業向けを育てた。 仙台市北部の泉パークタウン工業団地の本社工場群のほか、岩手県北上市に新鋭の量産工場、フィリピンに工場を置く。 従業員 160人。
(仙台支局 岡森章男)
最終更新日:2013-02-13
建築材表面加工に参入 ケディカが事業拡大(日刊工業新聞2008年4月18日)
ケディカ(仙台市泉区、三浦修市社長、022・777・1351)は、建築資材などの大型の表面処理加工事業に着手した。本社工場敷地内に大物材料の表面処理を行うための新工場棟を建設。自動車部品や電子部品などのメッキ加工で培ってきた技術を活用して事業を拡大する。また今後、宮城県内に自動車や半導体関連の大型工場建設が相次ぐことを受け、受注に備える。将来的に建築資材関係で年3億円の売り上げを目指す。
新工場は延べ床面積約900平方メートルに、大型表面処理装置を1台導入、アルミニウムや銅など大物材料のメッキ加工を行う。工場は、シアンや六価クロムなどの有害物質を出さない環境配慮型の設計とした。
三浦社長は「当社の技術力を生かして重厚長大分野の仕事も手掛けていきたい。できるだけバラエティーに事業展開することで、経営のバランスを取っていきたい」と話している。同社は素材から超精密材料まで、幅広い表面処理を手掛けている。
最終更新日:2010-09-24
ケディカ 生産能力月最大70トン 仙台・泉新工場稼動 電線代替資材めっき(河北新報2008年02月15日)
表面処理加工のケディカ(仙台市)の新しいめっき工場が泉区に完成し、操業を始めた。
大型建築物で電線の代わりに使われる資材バスダクトをめっき加工する。銅、スズを用い、有害な鉛は使用しない。
工場は2007年12月、泉パークタウン工業流通団地の本社敷地内に建設された。床面積900平方メートルで、投資額は2億6000万円。バスダクト製造最大手の共同カイテック(東京)から大量に受注したことに対応した。
バスダクトの資材はYKKAP東北事業所(大崎市)から納入。めっき加工後、カイテック神奈川技術センター(神奈川県大和市)に回し、切断、プレス加工して製品化する。将来的には、めっき後の加工も宮城県の企業に委託する方針だ。
バスダクトはアルミ、銅製の板型の資材で、従来のケーブル配線に比べ電磁波の発生が格段に減り、建物内のコンピューターの誤作動を招きにくい。耐火性、耐震性にも優れ、リサイクルも容易。めっきすることによって導電性が上がる。
宮城県は自動車、半導体製造装置工場、外資系ホテルの建設を控え、バスダクトの需要が高まっている。ケディカは自動車、半導体、電子の三部品の表面加工処理を主力事業にしており、バスダクトめっきを第4の柱にする。
最終更新日:2010-09-24
すそ野の力 クロムめっき技術に強み ケディカ 企業の東北進出に乗る(日経産業新聞2007年10月12日)
仙台市泉区。市中心部と結ぶ地下鉄の終点から車で15分走ると、ベッドタウンとして開発されたニュータウンの一角にある工業団地が見えてくる。ケディカ(仙台市)はこの泉パークウン内に1986年に工場を建設した、東北随一の総合力を持つ表面処理メーカーだ。97年のトヨタ自動車の東北進出をきっかけに、自動車向け事業を本格化させた。
ケディカの手掛けるめっきなどの表面処理の種類は30弱に上り、対象となる素材も鉄からセラミックまで20を超える。かつては半導体向けが半数を超えていたがここ5年で自動車向けが伸長。現在は自動車と半導体、電子部品向けで三割ずつを占める。
現在の自動車事業の主力はホンダ系部品メーカーである日信工業向けのブレーキピストン部品用クロムめっきだ。硬度や耐食性、耐磨耗性を高める効果がある。めっき液は外部から購入するため差別化は難しいが、治具の形状などで品質に差がつくという。
特にクロムは均一にめっきするのが非常に難しく、材料との接点のバランスを上手に取れるかで仕上がりが左右される。ケディカはこの「ノウハウの固まり」(三浦修市社長)である治具を社内で設計、改良を重ねてきた。国家資格であるめっき技能士は現在40人。超難関の特級保持者も3人おり、全国的にみてもこれだけの技能士を抱えるメーカーは少ないという。
ケディカは三浦修市社長の父、忠雄氏が創業。名古屋のメーカーのめっき部門に就職した忠雄氏が、まだものづくりの発展していなかった地元・仙台に戻りめっき工場を開いた。創業当初はリヤカーや自転車のめっきなどを手掛けた。
自動車向けを大きく伸ばす契機となったのは97年のトヨタ自動車東北(宮城県大和町)の設立。「トヨタが地元でショックアブソーバー用部品向けクロムめっきができる企業を探している」との知らせがあり、ケディカは手を挙げた。結果は落選だったが三浦社長はあきらめず、仲介の商社に「設備投資はするし、リスクも自分で取るからやらせて欲しい」と掛け合った。
計70人のトヨタ関係者が訪れ、経営内容や工場など「隅から隅までチェックを受けた」(三浦社長)。5年を経て採用が決まった。通常は廃棄処理するミストを回収して再利用する装置など環境対策の整備などに数千万円、機械加工設備などで1億2千万円を投資し、02年春に量産を始めた。
だが3年後、ケディカが手掛ける部品の対象車種が別工場に生産移管されることに。「リスクを取るといって始めた以上、仕方ないと腹をくくった」(三浦社長)。設備を活用できる別の受注先を探した。
そこに舞いんだのが日信工業の仕事で、プレゼンなどを経てわずか6ヶ月で採用が決定。トヨタ向けは今では補修品だけになったが「環境対応、技術などでお墨付きを得た事実は大きかった」と三浦社長。社員の自信にもなったという。
めっき技術もライフサイクルが短命化しており、単純な技術ならば海外展開が簡単にできてしまうなど経営環境は厳しさを増している。ケディカは2010年度を最終年度とする第四次中期経営計画を推進中で、経営強化、国際化、技術力、人事制度を四つの柱にさらなる成長を目指す。(児玉小百合)
最終更新日:2010-09-24
ケディカ HDD部品にメッキ処理 日系企業向け 来月、フィリピン工場で(日刊工業新聞2006年9月19日 )
【仙台】ケディカ(仙台市泉区、三浦修市社長・022・777・1351)は、フィリピン工場(セント・トーマス市)で、10月からハードディスクドライブ(HDD)部品へのメッキ処理を始める。現地日系メーカーのニーズに対応するためで、このほど1億1000万円をかけ、同工場を増強した。07年12月期に1億2000万円の売り上げを目指す。
増強部分の延べ床面積は約1375平方メートル。新たにアルミニウム用と銅・鉄用のメッキ装置などを導入したことで、HDDのベースやヘッドの周辺部分などへメッキ処理を行う。これにより同工場全体の延べ床面積は2746平方メートルとなった。
HDD部品はメッキが付きにくいアルミニウムを含むため、処理が難しいと言われている。さらにメッキの膜厚が1マイクロ-2マイクロメートルと、高精度の加工も要求される。同社では現地日系メーカーからの需要の高まりに加え、アルミニウムへのメッキ技術をはじめとした精密部品への表面処理技術を持つことから、HDD部品への処理も行うことにした。
フィリピン工場は電子部品メーカーが多数進出しているのを受け、04年に稼動。主に集積回路(IC)リードフレームへの鉛フリーメッキや発光ダイオード(LED)への銀メッキなどを手掛けている。
最終更新日:2010-09-24
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