ヒートシンク金型の放電用電極を作成しました。
薄リブ形状のため、強度も精度も確保しづらいのですがそこを工夫で乗り切りましたので共有したいです。


🟦リブの強度確保
リブの端をつなげた設計にしました。
コスト削減のため電極素材にグラファイトを使用したのですが、素材自体の脆さゆえに放電加工中にリブが折れる恐れがありました。
そこでリブ形状の端をつなげた形状にすることでリブの強度確保を図りました。


🟦リブの精度確保
1回ごとの取り代を工夫してリブがたわまないようにしました。
リブ幅がおよそ0.4mmと薄いため、普通に加工しただけではリブがたわんで±0.02mmの公差内に入れるのが困難でした。
そこで、荒・中・仕上げ加工1回ごとの取り代を見直して公差内に入る最適な条件を見つけ出しました。


▼この電極によって完成した製品がこちらです。
https://www.nc-net.or.jp/company/47883/product/detail/178638/


リバン・イシカワでは、このような加工にも対応していますので加工にお困りの際は是非一度ご相談ください。


▼電極詳細
電極材質：グラファイト(TTK9)
クリアランス：0.15mm（実質0.13）,0.1mm
サイズ：60×60×60mm
リブ幅：0.39mm（荒電極）,0.4-0.49mm（仕上げ電極）
加工時間：10時間30分／個
精度：±0.02mm
加工機：マキノフライス　V56i GRAPHITE


【薄リブ形状のグラファイト電極の製作事例／Gr(TTK9) ／ヒートシンク金型部品の電極】


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