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製造現場における「スピンドル」の選定は、今や単なる機械性能だけでは語れません。省エネ・CO₂削減と生産性の両立という観点から、持続可能な開発目標(SDGs)と結びつけた導入設計が注目されています。切削加工の中核を担うスピンドルを最適化することで、エネルギー効率の向上、廃棄物削減、設備稼働の最適化が実現します。本稿では、スピンドルの省エネ構造や最新技術、さらに環境負荷低減のための実践的な考え方を解説します。
【エネルギー効率とCO₂削減の考え方】
スピンドルは工作機械の中でも最も電力を消費する要素の一つです。電力消費量を定量的に把握するには、稼働時間と平均電力を掛け合わせて原単位を求める手法が効果的です。
・稼働時間 × 消費電力(kW)=使用電力量(kWh)
・使用電力量 × CO₂排出係数 = 年間排出量(kg-CO₂)
これにより、単位製品あたりのCO₂排出量を明確に算出でき、効率的な改善策が立案可能になります。モーター効率の高い設計(例:永久磁石同期モーター採用)や、空転時の無駄な回転を抑える制御技術は、特に効果的な対策です。また、一定時間以上の待機を検知して自動停止する「スリープ制御」は、年間ベースで数%の省エネを実現します。
【高速化と生産性の両立】
スピンドルの回転数を高めることは、加工時間の短縮とエネルギー削減の両立につながります。例えば、従来の回転速度を4倍に引き上げたケースでは、同一部品あたりの加工時間が約40%短縮されたという実績もあります。
高速化は単にスピードを上げるだけでなく、停止から加速までの応答時間を最適化します。これにより、電力消費の抑制と機械稼働率の向上が同時に実現します。また、短時間で高精度な加工が可能となり、後工程での修正などを省略できるため、トータルのエネルギー削減にも寄与します。
【メンテナンス性と廃棄物削減】
スピンドルのライフサイクル全体で見ると、メンテナンス頻度や消耗部材の削減も重要な省エネ要素です。潤滑系統やシール材を長寿命化する設計は、交換作業の手間を減らすと同時に、廃棄物の発生量を抑制します。
【まとめ】
スピンドルの選定や運用を「省エネ」と「生産性」の両面で見直すことは、企業の競争力と環境価値を高める有効な戦略です。
・エネルギー原単位を把握してCO₂削減を数値化する
・高速化によって生産量を増やし、稼働時間を短縮する
・メンテナンスと廃棄部材の低減でライフサイクル全体を最適化する
これらを体系的に行うことで、単なる設備導入ではなく「持続可能な生産システム」への転換が実現します。スピンドルは、今まさに“省エネと生産性の架け橋”として、次世代ものづくりの鍵を握っているのです。
◆スズキプレシオンの取り組み
スズキプレシオンは、長年にわたり培ってきた精密切削技術を基盤に、環境負荷の低減と生産性向上を両立させる製品開発を進めています。その代表格がCNC自動旋盤用4倍速回転工具「アイビー・スピンドル」です。本製品は工作機械の既存動力を利用し、追加の電源やコントローラを必要とせず、回転数を4倍に高める独自構造を採用しています。これにより加工時間を大幅に短縮し、消費電力量を従来比で約40%削減。結果としてCO₂排出量の低減と稼働効率の向上を同時に実現します。さらに、高剛性ギア機構と3μm以内の振れ精度が、高速回転下でも安定した切削品質を確保し、微細部品の高精度加工を可能にします。医療機器や自動車、航空機といった精度要求の高い分野で支持される理由は、まさに「環境に優しく、生産を止めない技術力」にあります。スズキプレシオンは、こうした現場発想の革新を通じて、持続可能なものづくりの未来を切り拓いています。
【企業情報】
株式会社スズキプレシオン
所在地:〒322-0251 栃木県鹿沼市野尻113番地2
TEL:0289-65-6001
FAX:0289-62-8084
HP:https://www.precion.co.jp/
| 会社名 |
株式会社 スズキプレシオン (すずきぷれしおん) |
エミダス会員番号 | 46376 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 栃木県 鹿沼市野尻 |
| 電話番号 | 0289-65-6001 | FAX番号 | 0289-62-8084 |
| 資本金 | 3,000 万円 | 年間売上高 | 100,000 万円 |
| 社員数 | 48人 | 担当者 | 麦島 佳弘 |
| 産業分類 | 工作機械 | ||
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