アクリル製の電子部品向け赤外線検査治具を製作する際、素材の透明性と精度を両立させることが最大の課題となります。特にサイズが300×200mmで、6パーツのアッシー構成となると、各パーツの寸法精度と組み立て時の整合性が要求されます。このような厳しい条件下でも、高精度なMC加工技術がその課題を解決します。

◇アクリル製電子部品の赤外線検査治具とは？
この治具は、電子部品の赤外線検査を効率的に行うための専用装置です。透明なアクリル素材を使用することで、赤外線の透過性を確保し、検査の精度を向上させます。

◇製品詳細
- 材質：アクリル
- サイズ：300×200mm
- 構成：6パーツのアッシー
- 加工方法：MC加工（マシニングセンタ使用）
- 精度：高精度な寸法管理

◇特長
- 高い透明性を保ちながら、加工精度も確保
- 5軸マシニングセンタによる複雑な形状の再現が可能
- 1点からの少量生産にも対応
- 測定報告書の発行が可能で品質保証も万全

◇使用例
- 電子部品の赤外線検査用治具
- 医療機器の部品検査用治具
- 自動車部品の精密検査用治具

◇加工方法
DMG MORI製の立型マシニングセンタ（VS-10000やNVX7000）を使用し、アクリル素材に対して高精度な切削加工を実施。5軸マシニングセンタ（DMU100 monoBLOCK）を併用することで、複雑な形状や角度の加工も可能です。加工後はキーエンス製の三次元測定機XM-T1200を用いて寸法検査を行い、必要に応じて測定報告書を発行します。

◇取組み
高品質かつ短納期対応を実現するために、三次元CAD-CAMシステムを活用し、設計から加工、検査まで一貫した生産体制を構築しています。アクリル特有の割れやすさを考慮した加工技術の向上にも努めています。

◇まとめ
アクリル製の電子部品向け赤外線検査治具の製作には、高度なMC加工技術と品質管理が不可欠です。高精度な加工と短納期対応で、あらゆる検査治具のニーズに応えます。

◆企業情報
有限会社一古田製作所

■住所
〒474-0011 愛知県大府市横根町名高山84-9
TEL 0562-44-5388　FAX 0562-45-4966