薄板難加工に　【クモの巣】　厚さ0.1mmへのワイヤー放電加工・マシニング加工

厚さわずか0.1ｍｍの鉄のクモの巣を作ってみました！

こちらは0.1ｍｍの薄板を購入した訳ではありません！
なんと、厚さ5mmの鉄の塊から、マシニングセンターで薄さ0.1ｍｍのドーム型の薄板を削り出し、そこへ線径φ0.07ｍｍのワイヤーを使って、ワイヤー放電加工で巣の形をくり抜いた物になります。

最初は薄さ0.1ｍｍのドームを作るのに非常に苦労しました。
ペコペコにゆがんだり、そったり...
外側に枠を付けて、何度もテスト加工を繰り返した末に切削条件を見つけ出しました。

そして次に苦労したのがクモの糸の細さ！
細すぎると溶けてなくなってしまい、何度も作り変えました。

加工条件を変えて、試行錯誤を繰り返し、やっと形にすることができました。

こちらのクモの巣、ちょっと指で押しても、ちゃんときれいなクモの巣に戻ってくれます。

こういった技術の試行錯誤が、薄板の加工を任される時のノウハウとして蓄積されています。
薄板の難加工でお悩みの方はぜひ一度、キメラにご相談下さい。

【材質】
ステンレス（STAVAX)
【材寸】
10㎜×10㎜×高さ5㎜

【精度】
±0.01

【加工方法】
マシニング加工
ワイヤー放電加工


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