湿式表面処理としてRoHS規制等の環境負荷物質を使用していないプロセスで得られたサンプルで性能比較を実施しています。

【黒色アルマイト】
アルミを電気的に酸化させ、表面にできた孔に黒色の染料を導入して作成します。染料が紫外線に弱いため、紫外線で退色が生じます。また、アルミ材料にしか処理できず、寸法精度などを表面処理後に得るのが困難です。
可視光に対する全反射率の平均はは5.3％です。

【フォスブラックⅢ】
弊社の独自技術である黒色の無電解めっき処理です。無電解めっきであるため、施工できる金属種が多く、均一で成膜する膜厚の管理精度も高いのが特徴です。素地の表面状態がそのまま仕上がりに影響するため、光沢表面に施工すると非常に光沢のあるピアノブラック調の外観となります。
金属を改質した無機物による黒色ですので、紫外線による退色等が生じません。
可視光に対する全反射率の平均は7.3％です。

【ソルブラック】
弊社の独自技術である黒色の無電解めっき処理です。弊社の独自技術である黒色の無電解めっき処理です。無電解めっきであるため、施工できる金属種が多く、均一で成膜する膜厚の管理精度も高いのが特徴です。素地の表面状態が多少は影響するものの、微細な表面凹凸を持ったマット調の仕上がりになります。従来の黒色めっきより表面が不活性であるため、ガスや水分の吸着が少なく、真空環境下でのアウトガスが少なくなっています。
可視光に対する全反射率の平均は2.6％です。

下地処理として、ブラストを組み合わせるなどでさらに反射防止性能を向上させることも可能です。
部品の精度や要求される反射防止性能、波長などから適した処理種を提案致します。

各特性等の詳細については、お問い合わせください。