～ゴム成型 金型 『ニウフォスⅡ』処理 事例～
ブラスト処理後の表面形状の微細な凹凸に、追従して表面処理を行うことが可能なため、凹凸を潰す事なく、無光沢の製品表面を確保しました。

無電解めっき法で行なう、Ni-W-Pめっきです。
（ニッケル、タングステン、リンの３元合金です。）
一般的な無電解めっきよりも耐薬品性に優れており、
表面が不働態化しています。
不働態化皮膜により、ゴムなどの成型樹脂製品に対する離型性にも優れています。

フッ素ゴムなどの金型にご使用頂いており、
離型剤が不使用となる事例も御座います。

処理可能最大寸法（mm）：800×800×400　50ｋｇまで　

《　特　徴　》
・ 膜厚の均一性に優れ、筒状の内径にもめっきが可能です。
・ 工業用クロムめっきより離型性に優れ、硬度も工業クロム同等です。
・高温時においても硬度などの性能は保持されます。
・重金属などの環境規制物質を使用しておりません。

《　特　性　》
●耐食性：塩水噴霧試験で連続1000 時間を経過しても素地の腐食は見られません。
●硬度：析出状態で580HV程度ですが、熱処理を施すと800HV程度になります。
●素材：様々な素材に処理が可能です。詳細についてはご相談ください。
●再処理性：鉄鋼、銅合金でも母材を傷めずにめっきを剥離しての再処理が可能です。

《　処理対象部品　》
・GF（ガラスフィラー）入りの樹脂成型金型
・BeCu（ベリリウム銅）合金製金型の長寿命化
・過酸化物加硫などのゴム成型金型