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<粉体塗装の仕組み>
粉体塗装;パウダーコーティングとはその名の通り、粉末状の粒子を塗料として用いる塗装方法です。粉体塗料は、有機溶剤を一切含まず、塗膜形成成分のみにて配合されている粉末状塗料です。粉体塗料は、低公害、環境対応塗料として最も期待されるものです。
粉体塗装装置には数種類ありますが、流動浸せき法、静電流動浸せき法、静電粉体吹付け法があり、静電粉体吹付け法が最も普及していると言われています。
①流動浸せき法
装置の概要を図-3に示します。予熱した被塗装物を流動化した粉体塗料槽の中に浸せきし、被塗装表面に塗料を融着させ、引き上げて焼付けを行います。電線や網棚など複雑な形状の小型の被塗物に適しています。
②静電流動浸せき法
装置の概要を図-4に示します。塗装粉末槽底部に高電圧極を配置し粉体塗料の浮動層を作ります。その上に形成される粉末流動層にアースした被塗物を近づけると静電力によって塗料粒子が被塗物に付着します。これを焼却炉で過熱溶融します。
③静電粉体吹付け法
装置の概要を図-5に示します。粉体塗料供給装置によって空気搬送された粉体塗料を静電吹付けガンから被塗物に塗着させます。静電吹付けガンの先端にある高電圧の針電極で荷電させ塗着させます。
レシプロケータによる均一な塗布、オーバースプレーした粉体塗料の回収などを組み合わせ塗装システムを構築します。粉体塗料として、日本ペイント(株)の微粒子粉体塗料「ビリューシア」を採用します。平均粒径25μmの微粒子粉体塗料です。以下のような特長があります。
<レシプロケーター>
塗装機本体と制御装置よりなる装置で、塗装ブースとコンベアで構成されます。塗装機は被塗物の進行方向に対して直角に往復移動します。スプレー塗装機の直線往復運動によって被塗物を平面的に塗装します。
<粉体塗料の特長>
【超低VOC】 *VOC:揮発性有機化合物
・有機溶剤を一切含まないので大気を汚染しません。
【安全性】
・消防法上、非危険物であるため火災や吸気中毒等の危険がありません。
【高い経済性】
・回収粉末が再利用できるためランニングコストが抑えられます。(回収装置を付けた場合)
【省人化】
・粘度調整が不要です。
【工数低減】
・1回の塗装で厚く均一な塗膜が得られます。
【高耐久性】
・塗膜が強く、耐久性に優れています。
会社名 |
株式会社ツガワ (つがわ) |
エミダス会員番号 | 32159 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 神奈川県 横浜市港北区 |
電話番号 | 045-542-3323 | FAX番号 | 045-542-3228 |
資本金 | 3,500 万円 | 年間売上高 | 1,460,000 万円 |
社員数 | 680人 | 担当者 | 伊藤豊 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 医療機器 |
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