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必要な形状のイメージはあるものの、製作図面がなく、どの材料や加工方法を選べば良いか分からないことがあります。特に市販品では希望する形状や使い勝手を満たせない場合、既製品を探し続けるより、用途や要望から特注品として設計・製作する方法が選択肢になります。
一方、特注品では材料、寸法、形状、加工方法を具体化しなければ製作に進めません。「硬貨を収納したい」「重くしすぎたくない」「壊れにくくしたい」「自立させたい」といった要望を、実際に加工できる形状へ落とし込む必要があります。
今回紹介するのは、こうした要望をもとに製図から対応したPOMBC製コインケースの事例です。POMBCを使用し、マシニング加工によって1個から製作しています。完成図面がない段階から特注樹脂部品を相談する際に、どのような情報を整理するとよいかを紹介します。
【技術・製品概要】
今回の事例は、フリーマーケットで使用するコインケースを製作したいという相談から始まりました。完成した図面が用意されていた案件ではなく、使用目的や希望する形状を確認し、製図から対応しています。
要望として挙げられたのは、硬貨を収納できること、できるだけ重くなく壊れにくいこと、底面が安定して自立できることでした。これらの条件からPOMBC(黒)を提案し、マシニング加工で特注のコインケースを製作した事例です。
〈製品概要〉
・製品:コインケース
・材質:POMBC(黒)
・寸法:t34.5×88×186
・加工方法:マシニング加工
・対応内容:製図から製作
・ロット:1~50個
・納期:2週間
・精度:0.1mm~0.01mm
【特長・技術ポイント】
〈完成図面がない段階から製図〉
特注品を製作したくても、必ずしも最初から図面が用意されているとは限りません。今回の事例では、使用目的と希望条件を確認し、それをもとに製図から作業を進めています。
「このようなものを作りたい」というイメージを、実際に製作できる形状へ具体化することが重要です。用途や必要な機能を整理することで、図面がない段階でも加工方法を検討できます。
〈使用時の要望から材料を検討〉
今回の相談では、硬貨を収納できることに加え、重くしすぎず、壊れにくいものにしたいという要望がありました。そこで材料としてPOMBCを提案しています。
特注樹脂品では、材料を先に決める方法だけでなく、使用目的や求める条件から材料を検討する方法もあります。材料名が分からない場合でも、どのように使用するのかを共有することが材料選定につながります。
〈自立する形状を製図段階から検討〉
コインケースは硬貨を収納できるだけでなく、使用時に底面が安定し、自立できることも求められました。このような条件は、材料だけではなく製品形状にも関係します。
特注品では、外形寸法だけを指定するのではなく、使用するときに必要となる機能を伝えることがポイントです。今回のように製図から対応することで、用途と希望条件を形状へ反映するための検討ができます。
〈マシニング加工で1個から製作〉
今回のコインケースは、POMBCをマシニング加工して製作しています。ロットは1~50個で、1個からの特注製作に対応した事例です。
試作品や専用品など、必要数量が少ない場合でも、切削加工による製作を検討できます。数量だけでなく、形状や寸法、要求精度などを確認したうえで加工可否を判断することが重要になります。
【活用例】
〈市販品では希望条件を満たせない特注品〉
必要な機能を持つ市販品が見つからない場合、用途に合わせて専用品を製作する方法があります。今回のコインケースのように、収納したいものや使用方法、安定性などの条件から形状を検討できます。
〈図面を用意できない段階での試作品〉
製作したいもののイメージはあっても、図面作成まで進んでいない場合があります。そのような案件では、用途、寸法、必要な機能などを整理し、製図から相談する方法が考えられます。
〈1個だけ必要なオリジナル樹脂製品〉
量産を目的とせず、特定の用途に合わせたものを1個だけ製作したいケースにも切削加工を活用できます。今回の事例は法人向け部品ではなく個人からの依頼であり、1個から特注品を製作した実績です。
納品時には、仕上がりや形状が想定した内容であり、使用上も問題がなさそうとの評価を受けています。用途や要望を製図段階で整理することが、希望する製品形状へ近づけるポイントといえます。
【判断軸・導入メリット】
〈図面のない特注品を相談する際のポイント〉
製図から特注品を相談する場合、最初から詳細な加工仕様を決めておく必要はありません。一方で、何に使用するのか、どのような点を重視するのかを整理しておくと、材料や形状を検討しやすくなります。
・製作したいものの用途
・完成品のイメージ
・必要な外形寸法
・収納物や組み合わせる部品の寸法
・必要な機能
・重さや強度に関する要望
・安定性など使用時の条件
・材質指定の有無
・必要数量
・希望納期
図面がない場合は、加工方法を細かく指定するよりも、「何を実現したいのか」を具体的に伝えることが重要です。用途や希望条件を整理することで、材料選定、製図、加工へと検討を進めやすくなります。
【まとめ】
今回の事例では、POMBC(黒)を使用し、t34.5×88×186のコインケースをマシニング加工で製作しました。完成図面から加工する案件ではなく、使用目的や「硬貨を収納したい」「重くしすぎたくない」「壊れにくくしたい」「自立させたい」という要望を確認し、製図から対応した点が特徴です。
特注樹脂品では、材料や加工方法が決まっていなくても、用途や必要な機能から検討を始められる場合があります。特に市販品で条件を満たせない場合や、1個だけ専用品を作りたい場合には、製図と切削加工を組み合わせた製作方法が選択肢になります。
ヤマデンでは、図面がない段階でも用途や必要寸法、形状、数量などを整理しながら相談できます。具体的な製品イメージからの製図、材料選定、マシニング加工まで、特注樹脂品の製作条件に応じた検討が可能です。
【お問い合わせ先】
株式会社ヤマデン
〒192-0375 東京都八王子市鑓水2丁目174-3
TEL:042-682-2811
URL:https://yamaden-ltd.co.jp/
| 会社名 |
株式会社ヤマデン (旧:山口電材 株式会社) (やまでん) |
エミダス会員番号 | 3083 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 八王子市 |
| 電話番号 | 042-682-2811 | FAX番号 | 042-682-2815 |
| 資本金 | 4,000 万円 | 年間売上高 | 434,000 万円 |
| 社員数 | 228人 | 担当者 | 朝比奈 勇一 |
| 産業分類 | 測定機械 / 産業用機械 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
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