春日井精工　株式会社

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超硬エンドミルは、あらゆる金型製作や部品加工の品質と生産性を左右する、ものづくりの核心部品です。わずか数ミクロンの誤差が製品寿命を変え、加工条件のわずかな違いが生産スピードや仕上げ精度を大きく左右します。私たち春日井精工株式会社は、この“加工の要”となるエンドミルを専門に、創業以来、工具づくり一筋で歩んでまいりました。

近年、製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。金型は複雑化し、自動車・半導体・樹脂製品・医療・精密部品など、多様な分野で高硬度材・難削材の加工が求められ、生産現場では「より高精度に」「より速く」「より安定した加工を」という強い要求が寄せられるようになりました。私たちはこうしたニーズに応えるため、製品ラインナップの拡充、研削技術の高度化、コーティング技術の刷新、生産設備の自動化・DX 化を積極的に推進し、お客様の課題解決につながる“実力のある工具”をご提供しています。

以下では、春日井精工が提供するエンドミルシリーズの特徴と、当社が大切にしている技術思想・生産体制について詳しくご紹介いたします。

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■ 製品紹介｜10シリーズで幅広い難加工へ対応

MU series｜55～65HRCを高速で切り拓く、高硬度鋼向け主力エンドミル

MUシリーズは、鍛造金型やダイキャスト金型に使用される高硬度鋼（55〜65HRC）に対し、高能率かつ高精度の加工を実現する当社の代表モデルです。特殊形状の刃先と高剛性設計により、焼き入れ鋼に対しても高い耐摩耗性と長寿命を両立。深彫り加工、側面加工、輪郭加工など難しい工程においても、「安定した加工が継続できる」と高い評価をいただいています。金型メーカー様の“加工時間削減”と“仕上げ品質向上”の両立に貢献するシリーズです。

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ME series｜汎用性と精度を兼ね備えた、55HRC以下の万能エンドミル

MEシリーズは、55HRC以下の鋼材を対象とした樹脂金型、部品加工に最適化された万能エンドミルです。高精度加工と高能率加工を両立し、幅広いワーク材質に安定して対応できる点が強みです。切削抵抗を抑制しつつ、切りくず排出性も追求することで、加工精度と工具寿命の両方を引き上げています。日常的な金型仕上げから一般部品加工まで、最も使用頻度が高いシリーズです。

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高送り series｜小切込みでも“高生産性”を実現する高速加工型モデル

高送りシリーズは、金型業界で需要が急増している“高送り加工”に特化し、1刃あたりの切り込み量が小さくても高能率な加工を可能にします。切削抵抗が低いため工具負荷が軽減され、薄壁形状や微妙な深さ調整が必要な加工にも強く、金型荒加工の工程短縮に大きく貢献します。多彩なラインナップを揃え、幅広いワーク材に対応できる“生産性向上ツール”として多くのお客様にご利用いただいています。

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多枚刃 series｜ビビりを抑え、高精度な側面加工を実現する高剛性モデル

刃数を増やすことでたわみを抑え、ビビり振動を大幅に軽減した高剛性モデルです。特に側面加工や硬質材加工で真価を発揮し、「鏡面に近い側面仕上げ」や「深い溝加工でも寸法精度が安定する」といった高品位な加工を可能にします。高速加工機との相性も良く、金型の最終仕上げにも高い効果を発揮します。

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テーパー series｜深彫り・傾斜面の安定加工を実現する高剛性テーパーエンドミル

テーパーシリーズは、その独自のテーパー形状により工具の剛性を大幅に向上。深彫り加工や傾斜面加工において、工具のたわみを抑制し、ワーク形状に忠実な精密加工を可能にします。金型のキャビティ加工、深いリブ形状、複雑な3D形状加工などで特に効果を発揮し、加工者の「安定して削れる工具が欲しい」という声に応える製品です。

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金型フレーム series｜干渉回避しながら高能率加工を可能にする特殊形状エンドミル

深いポケット形状や抜き勾配など、干渉が起こりやすい金型特有の加工条件でも、高剛性とビビり抑制効果を維持しながら高速加工・高能率加工を可能にします。金型フレーム加工特有の“逃げ構造”にも最適化されており、金型メーカー様から「この加工はこのシリーズ一択」と評価をいただくことも多いシリーズです。

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ME高能率 series｜不等ピッチ・不等リードでビビりを抑えた最適化モデル

当社が独自に開発した不等ピッチ・不等リード設計と、新開発の高性能コーティング、さらにアプリケーション別に最適化した超硬母材を採用し、多様な加工条件で安定した性能を発揮するシリーズです。高能率化と高品位仕上げを高い次元で両立しており、「加工スピードを落とさず、品質も上げたい」というニーズに応えるシリーズです。

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小径 series｜微細加工に最適。精密部品・金型製作で威力を発揮

精密部品加工、微細形状の金型、電子部品、医療部品など、小径工具が必要な領域向けに開発したシリーズです。硬い材料でも工具のたわみを極限まで抑制でき、寸法精度・形状精度を追求する加工に最適です。小径加工で課題となりがちな“折損”に対しても高い耐性を持ち、安定加工を支えるツールとして評価されています。

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超硬スレッドミル series｜タップに代わる高精度ねじ切り加工ソリューション

タップ加工に代わり、切削負荷を大幅に軽減したねじ切り加工を可能にするスレッドミルシリーズ。切り粉処理や工具折損のリスクを抑制し、幅広い材質で高い精度のねじ加工が可能です。単一工具で多サイズ対応できるため、コスト削減や段取り替えの効率化にも貢献します。

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CBN series｜超硬では届かない領域の超高硬度材へ

CBNシリーズは、焼き入れ鋼や超高硬度材への仕上げ加工に特化し、“磨き工程の削減”や“超高寿命”を実現します。金型業界で増える難削材対応において、最終工程の品質を向上させる重要なポジションを担っています。

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■ 事業内容｜エンドミル製造と金型試作の両軸でお客様の課題を解決

春日井精工は、超硬エンドミルの専門メーカーとして培ってきた技術力を土台に、エンドミル製造から金型試作まで、幅広い分野で柔軟に対応できる体制を整えています。

「こんなエンドミルは作れるだろうか」「特殊仕様の工具も相談したい」
こうしたお客様の声に対し、私たちは常に“できる方法を探す姿勢”を大切にしてきました。
結果として、多品種・小ロット・短納期への対応、特殊品の製作、加工試作など、幅広いご要望に応えられる柔軟な生産体制が確立されています。

これまで培ってきた工具研削技術、設計力、コーティング最適化技術に加え、最新の生産設備やデジタル技術を融合させることで、より高性能な工具を提供し、お客様の生産性向上に貢献し続けています。

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■ 春日井精工の３つの強み

① 精度 × コストパフォーマンスを両立するエンドミルづくり

当社は、独自の工具研削技術と高度な加工ノウハウにより、コスト面でもご満足いただける高精度・高寿命なエンドミルを実現しています。加工の複雑化に伴い、お客様からは特殊品の相談も増加していますが、当社はそれらに柔軟に対応し、効率化・生産性向上に直結する工具をご提供します。

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② 最新設備 × DX で高品質・安定供給を実現

最新鋭のCNC工具研削盤や自動化システムを導入し、さらにDXを活用した生産管理により、品質のばらつきを抑え、長時間の連続無人運転にも対応した“スマートファクトリー化”を推進しています。

これにより、

・高い寸法精度
・安定した品質
・納期遵守
・多品種・小ロット対応

を高いレベルで実現しています。

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③ グローバル生産 × 国内在庫で安定供給

中国工場と日本国内のネットワークを組み合わせ、グローバルな生産体制と在庫管理を実現。
「必要な時に必要な量を」供給できる体制を構築しており、国内外のお客様から高い信頼をいただいています。

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■ 販売体制・アフターサポート｜課題解決型の技術提案が強み

デジタル化が進む時代において、今求められているのは単なる工具販売ではなく、“お客様の課題に寄り添った技術提案”です。

当社は、世界各地の販売拠点と連携し、

・加工トラブルへの技術支援
・加工条件の見直し
・最適工具のご提案
・工法改善による工程短縮のご提案

など、加工現場の課題解決に貢献しています。

お客様の声に迅速に対応し、信頼関係を積み上げていくことこそ、春日井精工の企業姿勢です。

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■最後に｜広がる対応力、無限の可能性。エンドミルの未来を切り拓く企業へ

私たち春日井精工は、超硬エンドミルの製造一筋で積み上げてきた技術力と、柔軟な対応力、そして最新技術の積極活用により、ものづくり産業の進化に貢献していきます。

お客様の要求は年々高度化し、加工の難易度はさらに上がり続けます。
だからこそ私たちは、ただ工具を作るだけではなく、「お客様の生産性を向上させる最適なパートナー」であり続けることを使命としています。

これからも、広がる対応力、無限の可能性を胸に。
エンドミルを通じて、世界のものづくりに貢献し続けてまいります。

最終更新日：2025-12-10

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